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【L2開発】エジプト神話

死者の門にいるネフティスさん。同じく冥星霊殿にいるアマウネトさん。「その服、隠すところ隠せてるの?楢村はエロいなぁ。」なんてコメントを見かけますが、上の元絵を見ろ。俺は隠したんだ。

楽しいエジプト神話

エジプト神話はとても楽しい。神話の逸話のおおよそが自然の脅威を表していて、惚れたはれたの馬鹿騒ぎをほとんどやっていない。非常に威厳溢れる方達ばかりだ。おまけにケモノ混じりまでいるし。虫も鳥も太陽もいるし。非常に想像力を掻き立てられる神話だと思うし、漫画やゲームの題材にもなりやすいと思う。
それゆえに、LA-MULANA2で扱うならば独自の解釈なりを1つぐらいは盛り込みたいものだ。

NPCを選別するにあたり、エジプト神話からは2つの決定事項がある。1つは部族対立のテーマを「どちらの言い分もわかる」にすること。もう1つは「神様の習合を取り入れる」こと。
1つ目は部族対立を単純な善と悪にしないっつー奴。善悪の見せ方なんて大まかに言ったら「勧善懲悪」「どちらも正義」「善悪逆転」ぐらいしかねーんだよ。勧善懲悪は第6の子で使った。だから次はどっちも正義だ。
2つ目は個人的に神話を勉強した上で面白いなと思っていたポイントだ。神話ってのは宗教とは違う。よね?後世の人間が抜けがあるものに推論を入れてまとめているので諸説あることや、時の権力の都合によって主神が変わったり他の神話と混ぜられたりする。全ての神話はイグラーナが起源とするには神の習合手のは後からつけられたもので矛盾するのだが、そこはそれ。なぁ。

テーマに沿って調べよう

珍しく最初にテーマがあって調べるのだが、問題がある。エジプト九柱神ってのはある漫画のおかげで有名だ。そして特に意味もなく前作の太陽神殿の背景に並べてしまっている。今までの考えでいけば向こうで神様扱いにされた人らはNPCで扱いにくい。でもラーの習合をテーマにしようとすると九柱神外すわけにはいかない。
えーい面倒だい。まとめてノックアウトだ。知るかそんな縛り。九柱神はいたんだよ!そうそう、ラムラーナ遺跡側の神像が神様だって言ってるのは古文書リーダーだ。「○○神の像に酷似」って言ってるだけだ。実際は違うのだ!

部族名はどうする

問題もすっきり解消したところで、ラーを中心に部族対立の形にできないか模索する。Wikipediaのラーのページにはアトゥム、ホルス、アメン、アテンと習合したとある。エジプト九柱神はエネアドとも呼ばれている。これは部族名に使えそうだ。じゃあ対立する部族名はどうしよう。
ラーの習合で有名なのは太陽円盤アテン。なんのことはない、太陽神が時代ごとにくっつけられてるのである。「わしゃアテンを信仰する。なに?お前らは昔ながらのラーを信仰する?問題ない!どっちも太陽神で、実は同じ神様なんじゃよ!」てことなんだな。このアテン信仰が行われた地域で起きたのがアマルナ革命と言って、エジプト中部の新都市。神話よりもはるかに後の都市名ではあるが、古い神々から新しい神々に乗り換えられるということで、エネアド(古い神々)VSアマルナ(新しい神々)という構図にしてみる。

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