見出し画像

【リスクマネジメントとは?】敏腕広報コンサルタントと新卒ドタバタ広報の二人三脚珍道中⑥

この連載では、敏腕広報コンサルタント・石川慶子(いしかわけいこ)氏と、新卒ドタバタ広報だったならきちが二人三脚で一人前の広報担当者を目指し奮闘した日々を振り返りつつ、広報の仕事について紹介していきます。

今回は【リスクマネジメント】についてお伝えします。

同じ失敗を繰り返さないためにリスクマネジメントの意識を社内で共有すべく実施した講座についてです。

ベンチャー広報の場合、自社をメディアに取り上げてもらうための攻めの広報に意識が向きがちですが、守りの広報としてのリスクマネジメントも重要です。

■登場人物

画像1

■リスクマネジメントとは

リスクとは今後発生する可能性がある損失を伴う危険のこと。

リスクマネジメントとは将来起こりうるリスクに対してどう対処するか判断し危険性を事前に排除していくという概念です。

※ちなみに前回の記事で紹介した「危機管理」はクライシス(=危機)が発生したあとに、被害を最小限に留めるためどう対応するかという概念でした。

■社内でリスクマネジメント講座をやってみよう!

とはいえ、リスクマネジメントと言っても何から手を付けたらいいか分かりませんよね。

ならきちが会社員時代、社内の危機管理意識を向上させるため石川氏を講師に迎えリスクマネジメント講座を実施しました。(画質が悪いのはご了承ください。笑)

画像2

実は会社にあるものを使って簡単に実施できるんです!そのときの体験をまとめましたので、ぜひみなさんの会社でもやってみてください。

画像3

社長を含む管理職を集めてもいいですし、イベント運営メンバー、各部署から一名ずつ選抜など、自社の優先順位として受講してほしいメンバーを選びましょう。

画像4

自社に発生しそうなクライシスを想像しながら、リスクを書き出していきます。たとえば、大地震、倉庫火災、業務中の社員の大怪我、イベント中にお客様同士でトラブル、などです。

画像5

想定リスクを書き出した付箋をチーム内で共有し、話し合いながら以下の図のように4つに分類してみましょう。

画像6

対応する順番
Ⅰ:ダメージ大 発生頻度多い
Ⅱ:ダメージ大 発生頻度少ない
Ⅲ:ダメージ小 発生頻度多い
Ⅳ:ダメージ小 発生頻度少ない

画像7

以下のの項目を模造紙に書き出しリスクについて分析したあと、対策を実行する決定します。対策案はそれぞれが付箋に書き出してから共有します。

画像8
画像9

救急セットを用意する、AED講習を受ける、災害時の非常食などを備蓄するなど、できる対策を順に実施していきましょう。設備の点検や補強、避難訓練の実施なども日頃から実践できるリスク対策ですね。

そして最後にロールプレイングをしてみることをおすすめします。これはクライシスが実際に発生してしまった場合に再発防止のために行います。

画像10

一度クライシス(=危機)が発生してしまったら、次に大切なのは二度と同じ失敗を繰り返さないようにすることです。そのためにも面倒がらずに振り返りを行い、再発防止策を実施しましょう。

このスライド資料はならきちが過去に登壇した#PRLT「明日からできるリスク管理法をシェアする広報LT大会」で使用したものです。スライドはこちらからすべて見られるようになっています。
▼登壇時の様子がまとめられているので良かったら見てみてください。

■次回 外見リスクマネジメントとは

第6回である今回は、リスクマネジメントの意識を高める講座を簡単に自社で実施する方法についてお伝えしました。

次回は、リスクマネジメントの中でも服装や立ち振る舞いなどの外見に特化した【外見リスクマネジメント】について紹介します。

外見リスクマネジメントとは
2015年3月に石川慶子氏がRMCA(日本リスクマネジャー&コンサルタント協会)のプレスリリース上で提唱した考え方です。「こう見えたい」と自分は思っているのに、相手からはそう見えない状況にあることを外見リスクととらえ、そのギャップを埋めるマネジメントです。


■本記事の内容を動画で見たい方は……

本記事は、石川慶子氏公式YouTubeチャンネル『石川慶子MT』のインタビュー動画を元に作成したものです。

『石川慶子MT』とは
参議院事務局勤務、映画製作プロデュース、広報PR会社勤務を経て、2児目妊娠を機に2000年に独立した広報コンサルタント・石川慶子が、母、女性、仕事人として自分をどうマネジメントしているのかを発信していくYouTubeチャンネル。MT=メディアトレーニング。

本記事の内容を動画で楽しみたい方はこちらからご覧ください。

■関連リンク

▼広報コンサルタント 石川慶子 公式サイト

▼この連載の記事一覧


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?