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#16_ジャニオタという遺伝子を持って生まれた女

2019年9月4日。

りょんが脱退したドームツアー“十五祭”の翌日に東京ドームで行われた、ジャニーさんのお別れの会。

その夜から翌日にかけて、富士山の麓で5人体制の新しいアーティスト写真を撮る前夜、
「友よ」のセブンイレブン限定盤に収録されている“ぼちぼち大切な夜”。

2度目の47ツアーを発表し、5人でこのアー写を撮ったインタビューで「全国を回るので日本の象徴といえば富士山。CGみたいですけど、ちゃんと撮りました」と語る信五。

“上を見ながら歩いていこう”と、忠義が好きな富士山の麓で撮ることを提案したのかな。

関ジャニ∞

このぼちぼち大切な夜をまたいで、
9月5日、ファンクラブサイト内の動画で錦戸亮の退所と関ジャニ∞が5人になる発表が行われた。

8人から7人、7人から6人、そして6人から5人に。

この特典DVD“5人のドキュメント”は
親しいディレクターさんとほぼナレーション無しで撮られたもの。

この5人になって、こんな風に「全部さらけ出そう」と言ったのは
やっぱり忠義なんだろうと思う。

きみくんや信五は「そんなことまでファンに出さなくていい」と言ったこともあったと思う。
実際DVD内できみくんは「俺には(ファンに全部さらけ出すという)その発想なかったもん」と漏らしていた。

それでも5人で話し合って、忠義のこのBBQ企画で話をしようと決めてくれたこと。

こんな風にもう全部ファンに受け止めてもらおうと、弱さを出してくれたエイトが愛おしかったし

内くんが減ったときからやってほしかったことをしてくれて、
本人たちが本音を語ってくれて本当にうれしかった。

ゲストで泉ピン子さんが出ていたクロニクルを回想して

ヤスが「ピン子さんはジャニーズの歴史をいっぱい知ってるから、“芸能界は長く続けることがとにかく大事だから、自分の意思も大事だけどそれだけでやっていくのは違うよ”って言われた」
その場面で「(りょんがカメラに)抜かれてたやん」と話したときはちょっと距離を感じたし

きみくんも「錦戸さん、どんなふうに聞いてたんやろ」と“どっくん”と呼ばないでいることも寂しかったし

忠義が「それはたぶん響いてないと思うよ」「でもそれでいいと思ってるから辞めるんやし」と言っていたのも悲しい。

でも、その辛辣に聞こえてしまいそうな忠義の言葉の裏には
本気で関ジャニ∞を5人で続けていく覚悟があるからこそのものだと思う。

やっぱりいろいろあった2年間は、めっちゃしんどかった。
でも改めて僕は関ジャニ∞というグループを愛しているんだと再確認できる時間でもありました。
いままで夢をみて過ごしてきた15年間は、本当に宝物のようなキラキラした僕にとっての青春です。
だからこそ15年を祝ってもらう、そして自分たちにとってもめでたいライブを悲しいものにしたくない。
そしてeighterのみんなには心から楽しんでもらいたいという思いから、発表はライブが終わってからということに決めました。

『十五祭』のライブはですね、セットリスト、細かい演出まで初めてすべて僕が担当しました。
何一つウソはついていないつもりですし、全ての演出に意味を持たせたつもりです。なのでメンバーは何も悪くない。
納得いかないことがあるなら僕の演出が間違っていたということです。責めるなら僕を責めてください。
ただ僕の横には仲間がいます。重い荷物を分けてくれる持ってくれる頼もしいお兄ちゃんたちがいます。なので大丈夫です。泣きたいときは泣きますし、つらいときはしんどいってちゃんと言います。
みんなも自分の気持ちにはウソをつかず、5人になった僕たちに正直に向き合ってくれて大丈夫です。

大倉忠義/ANNサタデースペシャル「大倉くんと高橋くん」

一番最年少で、最後に関ジャニ∞に加入した忠義が
ドラムを覚えて、必死で練習して、

当時関西ジャニーズを引っ張っていた、誰よりも先輩だった信五やきみくんと対等に
時にはその2人以上にプロのアーティストとして、アイドルとして考えてくれていることが、私たちに伝わらないはずがない。

そしてこの「友よ」のカップリング曲「My story」は
忠義が作詞をし、作曲をヤスが担当。

ファンへのメッセージのような、
すうのこと、りょんのことを歌っているような。

夢を見て過ごした
あの時はもう戻らないけれど
今は今ですごくすごく幸せなんだよ
はしゃいで転んで笑って泣いて
傷だらけの僕らの物語

出会い別れ繰り返して
願い 語り 叶わなくて
でも 朝がおとずれる
出会い別れ繰り返して
願い 語り 叶わなくて
でも 連れて行くよ またあの場所に

夢を見て過ごした
思い描いた未来とは少し違っても
手を繋いで歩いてきたこの道
色んな光で照らしてくれたから
愛しいここにまた来られた
終わらない物語
一緒に笑って泣いて歩いていこう
ありがとう。いつもありがとう。
ここまで連れてきてくれて。
ありがとう。

My Story/関ジャニ∞

ヤスが弾き語るこの曲を聴いて、きみくんが「村上さん、そろそろ泣くで」とからかって「泣かへん、今日は泣かへん」と涙目になりながら笑う信五に

「こないだ泣いたからな」と自分も泣きそうになっているのを照れて隠したがるきみくんも。

こうして向き合ってくれて、本音を話してくれて、
こちらこそありがとう。

そして今年の2022年、関ジャニ∞は18周年を迎える。

行われるイベントがまた日産スタジアムと長居競技場と聞いたときはとっさに「埋まるか?」と思った。

CDの売り上げや、コンサートの応募数も確実に減ってるはず。

数字として、シビアに見るジャニーズ事務所とどう話を進めて作ろうとしたコンサートなんだろう。

でも、純粋に本当に5人の関ジャニ∞が好きな人が観に行くべきだと、私は18祭を申し込まなかった。

デビュー前の松竹座から今まで約20年間、ずっとスタンド前列や近い席で見てきたから
5人を近くで見たい人が、ちゃんと近くで見られますようにと思った。

でもやっぱり気になって仕方なくて、
日産も長居もコンサートレポを探してたくさんの人の感想を読んだ。

歌い直した今までの楽曲も全員の気持ちが伝わるいいライブだったと
いい意味で期待を裏切られ、やっぱり関ジャニ∞が大好きだと思い直す内容だったと書いてあった。

そこにも、すうが居なくなって、りょんも居なくなって、
「リードボーカルが居なくなった」「歌割りも考え直さなあかん」と言いながら影でずっと努力している。

この4年間、前を走ってくれていた。

りょんが辞めたあのとき、忠義が言ってくれた言葉を彼らはずっと行動で示してくれてたんだなと思った。

でも一歩ずつゆっくりでいいから、歩き出さなきゃいけないと、僕たちは歩き出そうとしています。
でもみんなはまだ、立ち止まっててもいいかなと。
後ろを振り返っても全然大丈夫です。
時間が経って前を向いたときに、
ちゃんと僕たちが立っていられるように、
笑顔で迎えられるように準備をします。

大倉忠義/ANNサタデースペシャル「大倉くんと高橋くん」

私にとって関ジャニ∞は間違いなく、青春のすべてでした。

長居の最終日、ヤスが最後の挨拶で
忠義がかつてこのラジオで“すばるくんの脱退ということで、永遠はないのだと改めて知った”と手紙にした、

その“永遠”という言葉を使った。

「関ジャニ∞の青春は、これからもずっと、永遠に続くから。」
「ということは、君たちの青春も永遠に続くから」


ヤスだなぁ。
関ジャニ∞だなぁと思う。

関ジャニ∞は私の青春、ってファンが言ってるツイッターの投稿を
本人たちが見てるんやろうなぁとも思って嬉しくなってしまった。

セットリストに5人体制の曲が少なかったことも

珍しくヤスが泣いて歌えなかったという
一番最後に歌った最新曲「喝采」のカップリング「青春FIREWORKS」も

きみくんが今までの曲のギターを練習してやり切った感慨深い表情も

信五がすうのパートを高らかに歌い上げた「All is well」も。

関ジャニ∞は最高で最強です。
本当に18周年おめでとう。

そしてその最終日、「冬の18祭」と題して東京・愛知・大阪・福岡の4都市で冬の4大ドームツアーの開催を発表した。

「ドームに戻ってくる」

これが叶って、誰かが結婚しませんように。

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