育休明け4カ月で心が折れ、退職を決めた話
2022年3月まで、作業療法士として10年間、病院に勤務していました。
その間、結婚、2度の出産、産休・育休、仕事復帰を経験。
時系列でまとめると、こんな感じです。
作業療法士の仕事にやりがいを感じ、
仕事が好きだった私が、
退職することを決意したのは、1年半前。
2人目の育休明けから4カ月経過した、
2020年12月末のことでした。
「しんどいな~」「辞めたいな~」と思いながら仕事に行くのは、毎日辛かったのですが、辞めると決めてからは、嘘みたいに心が軽くなったのを覚えています。
~時を戻そう~
仕事復帰して4ヶ月。感染対策に神経をすり減らしながら頑張っていた、2020年12月末のこと。
いろいろなことが重なり、心がポキッと折れる瞬間がやってきます。
もう無理…もうやだ…
なんで自分ばかり…
やめたいやめたいやめたい...
仕事と育児の両立というやつに、
限界を感じたというか、
もうがんばることに疲れたというか、
全部嫌になってしまったんですね…
原因は1つではなく、いわゆるストレスの蓄積かなと、
冷静に振り返れば思います。
私は、責任感が人一倍強く、
誰かに頼るとか甘えるとかいうのが苦手な方です。
まさに長女気質といいますか…
簡単に言えば、仕事も育児も家のことも、
何もかもが半端であることに、耐えられなくなったんです。
フルタイムワーママは、常に時間に追われています。
朝起きてから、子どもたちを送り出すまでに一悶着あり、職場に着いた時点で、すでにHPは半分ぐらい削られています。
始業後は定時で帰るために、仕事の算段をして、
昼休憩中もやれる仕事を片付けます。
定時まで仕事ができればよいですが、
いつ保育園から電話がかかってくるかわからないので、
それに備えつつ働く。
定時になれば、素早く着替えて帰路につきます。
我が家では、保育園のお迎えは夫が担当してくれていたので、私は直帰して、夕食の準備に取りかかることができました。これは大きかった。
ただまぁ、とにかく、ゆっくり座って休むような時間はありません。
子どもたちが帰ったら、少しおやつを与えて、テレビを見せている間に、フルスピードで夕食を仕上げます。
入浴、夕食が済んだら、 今度は寝かしつけです。
長男も次男も、比較的寝つきはよいほうで、
21時半頃には完了していました。
ここで起きれたら最高なのですが、
高確率で寝落ちしてしまうんですね(T-T)
目が覚めるのは、だいたい12時を過ぎた頃。
夫が布団に入る物音で目が覚め、
眠い目をこすりながら起きて、洗濯物を干したり、
炊飯器をセットしたり、保育園の持ち物を準備したりします。
全部済んだら布団に入りますが、
なかなか寝れないので、
TwitterやInstagramを見て…寝落ち( ̄▽ ̄;)
気づいたら朝で、また1日が始まります。
8月に復帰してから、だいたいこんな感じで毎日を過ごしていました。
8月中は、子どもが元気で、仕事を休むことはありませんでした。
長男も、最初の1ヶ月は、発熱なく行けていたので、試練は9月からかな~と予測はしていました。
しかし、次男の病気の嵐は、予想をはるかに超えて次々とやってきました。
こんな感じで、月1ペースで病気になり、
いずれも3日以上の長期戦につき、
仕事を休むストレスが蓄積していきました。
結局のところ、
年末年始の休み前の1週間、
ほとんど仕事に行けなかったことが、
トドメの一撃になりました…
職場は子育て世代が多く、子ども看護休暇や、
有給休暇をとてもとりやすい環境にありました。
休んでも、必ず誰かがフォローしてくれますし、
休み明けで仕事に行くと、
子どもの体調を気にかけてくれるような、
温かい職場です。
そういう意味では、
職場には、何の不満もありませんでした。
作業療法士という仕事も、
ずっと続けていくものと思っていました。
ただ、自分の中で、
「何か違う」と思い始めるとダメですね。
仕事復帰をしてから、
ストレスに感じてきたことが、
一気に溢れ出てきました。
まず、朝の送り出し…
自分が遅刻しないために、子どもに早く早くという毎日。
焦りすぎて、自分の鞄を玄関に忘れたこともありました。あの時はかなりショックでした。
なかなか美容院に行けず、髪がボサボサなことや、
子どもにバキバキにされたメガネの修理に行けないこと、家の掃除が行き届かないことなどなど、
挙げたらキリがありません。
もっとハードな環境でがんばってる人がいる、
職場の先輩方も、みんな乗り越えてきてる、
「自分もできるはず」と言い聞かせてやってきましたが………
時間に追われることに、疲れました。
いろいろと、自分が満足いくように、
ストレスなく生きるためには、
「フルタイム勤務の継続は無理」
という結論にいたりました。
加えて、作業療法士という資格を生かすというのも、
現実的ではないと考えました。
パートであっても、
自分が休めば誰かにしわ寄せがいってしまいます。
私は、どこかに所属するのは向いていないんだ。
今までよくやっていた。
気にする必要のないこと、
気にしなくても良いことが、
気になってしまうのだから仕方がない。
「おうちで稼ぐ」を実現するため、退職を決意してから、
育休中に取り組んでいたライティングに再挑戦して1年。
経験は積みつつも、芽が出ないまま現在に至ります。
副業で結果が出せていないのに、
それを本業にして、「時間さえあれば稼げるようになる」
という仮説は間違っていると思います。
ただ、副業で結果を出すまで本業を続けていたら、
倒れていたと思うので、後悔はしていません。
時間に追われない生活は控えめに言って最高です。
本業ほど稼ぐには険しい道ですが、
温かく見守ってくれる夫に感謝しつつ、
「英断だった」と胸を張って言えるように、
泥臭くやっていきたいと思います。
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