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二等学科試験対策vol.4~特定飛行(飛行方法)~

本日で年末年始のお休みが終わる方もいらっしゃるのではないでしょうか。航空機の衝突という悲しい事故がありましたが、ドローンと航空機の衝突はありえます。しっかりドローンの知識をつけて飛行しましょう!

本日は昨日アップさせて頂いた特定飛行の空域の続きで、飛行方法に関してお伝えしていきます。


特定飛行とは~飛行方法~

国土交通省HP、飛行許可・承認制度の概要より

昨日のおさらいです。特定飛行は航空法の規制対象となる飛行方法を指します。大きく分けると10通りの空域、飛行方法があります。この10通りの飛行をする際には国土交通省の許可や承認が必要です。今回は6つの飛行方法について解説していきます。

6つの飛行方法

夜間での飛行
夜間での飛行は日没後から日の出までの飛行のことを指します。仮に18時が日没の時刻として、17時〜19時までの飛行を予定している場合は日没後も飛行するので夜間飛行になります。基準は国立天文台が発表する日の出時刻、日の入り時刻です。

また夜間飛行の場合はドローンの姿勢や進行方向がわからないため、灯火を搭載した機体が必要です。操縦者の手元で位置、高度、速度等の情報が把握できる 送信機を使用することが"望ましい"とありますので、義務ではありません。試験の際にこちらの文言ご注意ください。

目視外での飛行
目視外飛行は操縦者本人が"肉眼"でドローンを見えない範囲を飛行させることを指します。操縦者が眼鏡やコンタクトレンズを使用して、飛行させているドローンを見るのは目視内、双眼鏡や送信機のモニター、補助者が機体を確認する行為は目視外に該当します。

FPVゴーグルでの飛行も目視外です。FPVを屋外で飛行させる際は目視外にあたりますので、国土交通省等への許可申請が必要になりますので注意しましょう。

人又は物件と距離が確保できない飛行
ドローンを飛行させる際に地上又は水上の人又は物件との間に30メートル以上の 距離を保って飛行させることが原則とあり、それ以外のドローン飛行は規制の対象になります。

人又は物件は第三者のことを指し、補助者などのドローン飛行の関係者は除きます。物件の例は教則の15ページに記載がありますので確認しましょう。なお土地や自然物は物件に該当しません。

催し場所上空での飛行
不特定多数の人が集まるイベントや場所でのドローン飛行は禁止されており、その上空で飛ばす際には許可申請が必要です。催し場所に該当するものとしては、コンサートやスポーツの試合、大会、祭礼や展示会等です。自然発生的に人が混雑し集まってしまった場合は該当しません。

許可を受け、ドローンを飛行させる際は風速5m/s以上の場合は飛行の中止や機体が第三者や物件に接触した際のプロペラガードの様に危険を軽減するものを用意していることが必要とされています。

危険物の輸送
当たり前だと思いますが、ドローンで危険物を輸送するのは禁止されています。火薬類、高圧ガス、引火性液体、可燃性物質、酸化性物質類、毒物類、放射性物質、 腐食性物質が危険物として定義されています。

ただしドローンが飛行する際に必要なものは危険物から除外されます。落下防止のパラシュートを開傘するための電池やガス、カメラなどに用いれれる電池などです。

被災地などに物資として、ガソリンや医薬品を届ける場合の許可申請や緊急用務空域に指定されている場合もありますのでご注意ください。

物件の投下
物件と聞くと家などの不動産を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、配達するような段ボールとイメージください。

物件の投下はドローンで物を運ぶ際に飛行中に上空から物を落とすことを禁止しております。物を落とす際に落下地点に人がいる場合もあります。またドローンがバランスを崩して落下してしまうリスクもあります。農業分野でドローンでの農薬散布がありますが、こちらは物件投下に該当します。

物件の投下に該当しない例としましては、ドローンで物を運んだ際に飛行状態から物を落とさず、着陸して物を置く場合は物件の投下になりませんので物件の投下としての許可申請は不要です。

特定飛行に関する注意点

学科試験にも出る可能性のあるリモートIDの搭載の条件ですが、十分な強度を有する紐(ひも)など(長さが30m以内のもの)により係留して行う飛行の場合はリモート ID搭載の義務が免除されます。こちらも特定飛行と紐づけて覚えておきましょう。

今日の1問

問題:特定飛行の説明として正しいものを1つ選びなさい。

  1. 催し場所上空で飛行させる際にプロペラガードを装備させる事が望ましい

  2. 目視外飛行を補助者なしで行う場合、地上において機体や地上に設置されたカメラ等により飛行経路全体の航空機の状況が常に確認できること。

  3. 物件投下の飛行練習をするため、十分な強度を有する紐(30m)で係留したので許可申請をせず飛行練習をおこなった。

解説していきます。1ですが、催し場所上空で飛行させる際にはプロペラガードの様に危険を軽減するものを用意していることが"必要"とあります。問題の選択肢は"望ましい"ので努力義務にあたりますので、1は間違いです。

2は目視外で飛行させる際に補助者を配置しない場合は要件が追加され、問題文の内容が求められます。よって正解は2です。

3の十分な強度を有する紐等(30m以下)で係留する部分はあっています。ですが、ドローンが飛行可能な範囲へ第三者の立ち入り管理等の措置を講じる必要がありますので間違いになります。

まとめ

2日に分けて特定飛行についてお伝えさせて頂きました。特定飛行に関しては何かしらの問題が必ず出題されます。必ず要点をおさえて学科試験にのぞむようにしてください。今回は二等の学科試験に絞っておりますが、一等の範囲を含むともっと複雑になります。

こういったテーマを取り上げて欲しいなどありましたらオープンチャットの方から参加、意見をお願い致します。

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