見出し画像

世界権利獲得者によるポケカの教科書

  お久しぶりです、ナップです。長い2020〜2021年のシーズンが終わりました。参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。

 僕はCSPの最終順位がマスターリーグ28位で、世界大会の権利を獲得することができました。

 今回の記事では、今までシティリーグで優勝はおろか、一度も決勝トーナメントに進出したことがなかった僕が、6回連続でシティリーグの決勝トーナメントに進出し、世界大会の権利を獲得できたノウハウについて書きたいと思います。
 具体的には、まず、ポケモンカード全体における基本的な考え方と勝ち方について述べ、デッキ選択で重要なこと構築の煮詰め方プレイングの上達方法を説明します。その後、シティリーグに焦点を当て、シティリーグで勝つための戦略、実際のデッキ制作過程日程や会場の選び方等について解説させていただき、その実践方法その他役に立つ情報等についても述べたいと思います。

 また、世界大会後にはなりますが、世界大会出場を応援してくださった皆様に向けて、世界大会で使用したデッキの紹介(デッキ作成過程や採用カード解説等)、世界大会でのリポート等についても後日追加で記載させていただくことを考えています。(購入してくださった皆様は全員読めます。)

 このnoteは、ポケモンカードの基本的な考えがまだ確立していない方、勝ち方がわかっていない方、シティリーグで入賞経験がまだない方、入賞経験があっても安定して入賞ができていない方、JCS優先権や世界大会を狙う方にオススメの記事となっています。また、世界大会出場を応援して記事を購入してくださる方がいらっしゃれば、大変ありがたいです。

 本来、こうしたポケモンカードの根本に関わる、考え方や勝ち方について説明がされることは少ないと思います。シティリーグやCLで結果を残したデッキの解説記事は無数に存在しますが、このような本質的な部分を解説する記事は多くありません。しかし、今回はそのような本質的な部分に特化して記事を書かせていただきます。というのも、来シーズン以降、個人的な事情で競技レベルでのポケモンカードから離れざるを得ないからです。それならば、僕が得たノウハウを全て公開しようということでこのnoteを書いています。また、世界大会出場を応援していただいた方には、できる限りリターンをさせていただきたいと考えています。なので、結局本質的な部分を隠すのではないかといった点について、安心していただきたいです。文字通り、この4年間で得た、勝つための全てを書かせていただきます。

   この記事は決して安くはない値段になっていますが、値段以上の価値を感じていただける様、非常に詳しく書いていますので、是非ご購読いただきたいと思います。

 以下に、本記事の目次、今シーズンの成績、使用デッキ、過去の記事を載せますので、記事購入の参考にしていただければと思います。また、デッキ選択の期間(1-1-1)まではお試しとして読めますので、是非ご覧ください。

戦績

シティリーグ
2020

S1  優勝               

画像11


S2  ベスト8         

画像12


AD  準優勝 

画像13


2021

S4  ベスト8

画像14


S5 優勝

画像15


S6  ベスト8

画像16



1.  ポケモンカードでの基本的な考え方と勝ち方

 ポケモンカードには4つの要素が存在します。1つ目は「デッキ選択」、2つ目は「デッキ構築」、3つ目は「プレイング」、4つ目は「運」です。(デッキ選択とデッキ構築は別物で、例えばパルキアを使うというのがデッキ選択であり、クロススイッチャーを採用するか否かというのがデッキ構築になります。)

 これらの要素はどれも必要不可欠であり、これらの足し算で勝敗が決まります。仮に4つの要素をそれぞれ100点満点とするなら、400点満点で総合点が高い方が勝利に近づきます。(環境によって、4つの要素で比重が偏ることがありますが、そこまで考慮すると複雑になりすぎるのでここでは同じ配分としておきます。)  ただし、「運」についてはあまり深く考えても仕方がないので、ここでは残りの3つの要素について解説したいと思います。


1-1.  デッキ選択


1-1-1.  デッキ選択の期間

 まず、「デッキ選択」についてですが、個人的には多くの人がこの点について勘違いしているのではないかと思います。というのも、多くの人のデッキ選択の時期が遅すぎるということです。皆さんは大会で使うデッキをいつ決めているでしょうか? 僕は大会の1ヶ月半前からどのデッキを使うか検討し始め、1ヶ月〜2週間前には使うデッキを決めます。どんなに遅くても2週間前です。なぜ、そんなに早く決める必要があるかというと、他の要素に影響を与えるからです。残りの2つの要素に「デッキ構築」と「プレイング」がありましたが、これらはデッキを決めた後でないと効率的に高めることができません。デッキ選択前は全てのデッキが選択肢としてあるため、その段階でデッキ構築とプレイングを向上させようとしても、全てのデッキが対象となり、莫大な時間を要します。これを試験で例えるなら、選択科目の全てを勉強するようなものです。最適な科目(デッキ)を3日前に選択するよりも、早い段階で科目(デッキ)を選択して1つの科目(デッキ)だけ勉強した方が遥かに効率的です。勿論、他のデッキについて理解を深めることは決して無駄にはなりませんが、正直非常に効率が悪いと思います。それよりも、早い段階でデッキを決めることで、その選択したデッキにおける構築とプレイングを極めていくことの方が重要です。

 とはいえ、ポケモンカードは毎週環境が変わることもざらであり、1ヶ月〜2週間前にデッキを選択するなんて危険ではないかと思われる方もいるでしょう。勿論、デッキ分布は毎週変わるものであり、環境は常に動いています。例えば、シティリーグにおいては、ゲンガーVMAXが多く入賞した次の週に、それに強い連撃ウーラオスVMAXが多く入賞するということはよくあることです。しかし、全体のデッキ分布は1、2週間で大きくは変動しません。入賞デッキのタイプが変わるため、大きく環境が動いたように感じますが、全体の割合自体は大きく動いていません。したがって、大まかなデッキ分布を捉えていれば十分であり、上位デッキに対して強く戦っていけるデッキを選択していれば十分です。そのため、僕はデッキ選択は80点で良いと考えています。そもそも、大会の前日まで環境の変動と睨めっこしたところで、当日の正確なデッキ分布はわかりませんし、環境を正確に把握したとしても当日に対戦するデッキはいくらでも偏ります。よって、デッキ選択に深入りすることよりも、次の段階に進むことを優先するべきです。とはいえ、デッキ選択も重要ですので、2週間以上はこれに費やします。ここでの趣旨は、デッキ選択を疎かにするということではなく、期間を絞ってその中でベストな選択をするべきということです。

 以上が無料部分となります。次の節である「デッキ選択で重要な3つについて」以降でも、僕のノウハウを惜しみなく書かせていただいておりますので、是非ご購読いただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

1-1-2.  デッキ選択で重要な3つについて

ここから先は

22,927字 / 28画像

¥ 1,000

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?