大人の歯列矯正備忘録~⑤白から黒へ
2回目の調整へ。
1回目の調整のあとに年末年始を挟んでしまうから、緊急時にも病院がやっていないドキドキを抱えつつ、お雑煮のお餅はサイコロよりも小さく切って、おそるおそる食べた。
はじめての調整後の痛みもなかったし、案外いけるかも~と少しの余裕も生まれていたが、2回目の調整のあとは、また器具のついた歯全体がミシミシと軋むように痛みが出てしまった。
でも、これも数日で収まることを経験していたから、さほど恐れずに過ごせたのは成長と思うことにしておこう。
この調整のとき、矯正によるものとは違う、虫歯か何かわからない痛みが数日前からあって、そこの確認に時間を割いていた。
そのためか、今回の調整ポイントや前回との変更点にはあまり触れる時間がなかったのだ。
調整を終えて、痛みと同じくらいの衝撃は、ワイヤーが黒いものになっていたこと……そうか、もう早くもこれなのか。
矯正治療を始める前の説明で、今は白いワイヤーがあるので、目立たなくできると知って安心したし、矯正を始めてから何人かの人に「イーッ」として口の中を見せたときも「つけてるって言われないとわからないね~」という反応のほうが大きかった。
(このような時代になってしまったから、マスクを外して少し離れた距離から見てもらったから、ということも要因だったかもしれない)
しかして、この黒いワイヤー。黒というか鋼色というか、白いのとは器具っぽさが格段に違う。
歯そのものに貼り付けてあるブラケット装置が白いから、昔の映画で見たアメリカのキッズたちがしている≪ザ・矯正≫とまではいかないものの、やはり異質なことをしている気分は増量してくるのだなぁ。
歯みがきをするたびに、そのことを眼前にさらされるのは、ちょっぴりおもたい。
やっと共生状態に慣れたばかりだったし、治療が進んだら白くないワイヤーも使うとは聞いていたけど、まだ早いんじゃないかなぁって思うのよ。
まあ、とはいえ、歯みがきタイムに鏡と対峙しない間はそんなこと忘れている。
むしろ歯の移動にともなって、食べ物の挟まりポイントが増えてきたことへの対処のほうが日々気がかりなのだ。
このまま毎日ちゃんと磨けているのを維持したいなぁ。
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