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前を向く。その前はどこ?

どうにも休みの日になると、「休みなんだから!」という大義名分を笠に着て、あまねく用事から自分を隔離することを正当化してしまいます。
休みになると気持ちが緩んで、体の機能も緩んで、そこから頭痛や体調不良を起こすことがあるということも理解していますが、一度緩んだ紐を堅く締め直すのがとても難しくて、考え込んでいくことが、よけいに紐をぐちゃぐちゃに絡ませていることも理解しています。

前向きに物事を考えて、と励まされても、床に寝転んだ私の正面にあるのは天井で。
もちろんそういうことを言ってるんじゃないこともわかるけど、私は前を向くふりをして、空を仰ぎ見るままに時間を食い潰してしまうのです。

目標や目的があっても、緊急性や重要性を考えて、自分を甘やかしたほうに、良くならないほうに転がしてしまう。
もしかしたら何か頭の中か心の中の仕様に、不具合が生じているのかもしれません。
この世に納品されたときから、そういう仕様だったのかもしれず、ここまで何年もだましだまし使ってきた可能性のほうが大きいかもしれません。

地面に足の裏側をつけて立ち上がり、顔の向ける方向を見据えられるときも、過去にはたくさんありました。
これが今の自分の生きる意味なのだと、このために前に進むのだと、何度も思い直してきました。

今はそうなれる力がとても弱いのだと自覚しています。
これまでにそんな時期を脱するために、旅に出ることが多かったのですが、今は理由なく出歩く気持ちになりがたい世情です。

そんな中でも道標を見つけ、あるいは自分で立てている人がたくさんいます。
私のように、見失っている人もたくさんいると思います。
どちらも正しいと認めることはできても、苦しい澱の中に沈み込む感覚は拭えないものです。

せめて体調だけでも、軽やかにあれたらいいのに。
七夕の夜に、願ってみればよかったのかな。

涼しい夜に、少し早く布団に入って、いらないものが溶け落ちますように。

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