アロマテラピー検定1級 非公式問題集|アロマテラピーの歴史(中世)
スマホで見るアロマテラピー検定の非公式問題集。歴史分野の第2回目は中世です。時代区分や人物名の表記はアロマテラピー検定 公式テキスト(2020年6月改定版)に従っています。
今回の問題(中世)は全8問。オンライン試験は1問30秒ペースですから4分を目安にチャレンジしてください。
独学で勉強している方に検定前の習熟度チェックなどに使っていただけると嬉しいです。
▼アロマテラピー検定 公式問題集
▼アロマテラピー検定1発合格セット
アロマテラピー検定の独学には、公式テキスト+公式問題集+香りテスト対象の17精油が全てパッケージされた「1発合格セット」が便利です。
それでは、どうぞ。
【問1】イスラム帝国時代に活躍した医師であり哲学者で、ローズウォーターなどの芳香蒸留水を治療に用いた人物を選びなさい。
A セブン・イレブン
B イブン・シーナー
C キブン・サイコー
D タブン・ダイジョブダー
【正解】 B イブン・シーナー
イスラム世界が生み出した最高の知識人といわれるイブン・シーナー(980年-1037年)ですが、その生涯は逃亡したり宰相になったり邸宅を焼き討ちされたり投獄されたり奴隷に多量のアヘンを飲まされて財産のほとんどを奪われたりと、なかなか波乱万丈な人生でした。
▼イブン・シーナーが登場する「千年医師物語」
映画「千年医師物語~ペルシアの彼方へ~」には名優ベン・キングズレーが演じるイブン・シーナー(かっこいい)が登場します。残念ながらプライムビデオでは観れないのでDVD版をご紹介。ノア・ゴードンの原作本もオススメです。
【問2】イブン・シーナーの著作を1つ選びなさい。
A 『マテリア・メディカ』
B 『医学典範(カノン)』
C 『博物誌』
D 『神農本草経』
【正解】 B 『医学典範(カノン)』
イブン・シーナーの主著でイスラム医学の最高権威書。宮廷医として活躍する合間に弟子たちとまとめた医学の教科書です。11世紀(1020年ごろ)に刊行されたとされています。全5巻。
なお、てんぱん【典範】とは「手本となる正しい事柄。それを定めた法律。」(小学館「デジタル大辞泉」)のこと。教科書とか基本書とか手順書という感じでしょうか。
【問3】ヨーロッパで、サレルノ(イタリア)やモンペリエ(フランス)に医学校が開設された時代として正しいものを1つ選びなさい。
A 古代
B 中世
C 近世~近代
D 現代
南イタリアの港町サレルノ(写真 photolibrary)
【正解】 B 中世
南イタリアにあるサレルノは温暖で過ごしやすい海沿いの町。中世ヨーロッパでも保養地として有名でした。病気療養や保養の人たちが訪れるサレルノには、8世紀頃にはヨーロッパ最古のサレルノ医学校が開設され「ヒポクラテスの町」と呼ばれました。
【問4】70代のハンガリー王妃がローズマリー水を使用して若返り、ポーランドの王子にプロポーズされたという逸話から「若返りの水」と呼ばれたものを1つ選びなさい。
A ブルガリアヨーグルト
B ハンガリアン・ウォーター
C 指原莉乃が飲んでいる「からだすこやか茶W」
D メンタリストDaiGoが飲んでいる「霧島天然水 のむシリカ」
【正解】 B ハンガリアン・ウォーター
なお、ハンガリー王妃への求婚に関するハンガリアン・ウォーターの逸話は「ローズマリー水を売ろうとした人たちの創作」という見方が一般的ですが、Amazonで売られているハンガリアンウォーターはこちら。
指原莉乃が飲んでいる「からだすこやか茶W」はこちら。
メンタリストDaiGoが飲んでいる「霧島天然水 のむシリカ」はこちら。
ぼくが飲んでいる「ブルーベリー黒酢」はこちらで酢。
【問5】ハーブを用いた治療法に関する書物を著し、ラベンダーの効能を紹介したといわれる、ドイツ植物学の基礎を築いた修道女さんを選択肢の中から選びなさい。
A ヒルナンデス
B ヒルクライム
C ヒルデガルト
D ヒルネスルゾ
【正解】 C ヒルデガルト
医学・薬草学に詳しく「ドイツ薬草学の祖」「中世ヨーロッパ最大の賢女」と称されるヒルデガルト(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン)は、平均寿命30歳(!)だった中世ヨーロッパで修道女として81歳(1098年-1179年)の長寿を全うした女性です。適度な昼寝は長生きの秘訣のようですが、ヒルデガルトが昼寝したか否かは不明です。昼寝するぞ!
隔月刊誌「セラピスト」のYouTubeチャンネル
ヒルデガルトが過ごした修道院跡の風景をご覧ください。動画1分9秒くらいから。
【問6】中世ヨーロッパで流行したペスト(黒死病)を防ぐために流行したハーブビネガーのレシピを1つ選びなさい。
A 盗賊のビネガー
B 王族のメンバー
C 沖縄のミミガー
D 魔法瓶のタイガー
【正解】 A 盗賊のビネガー
中世ヨーロッパにはペストの特効薬がなく、ペストが流行すると感染した家族も家も町も捨てて逃げるしか手段がありませんでした。空っぽになった町では亡くなったペスト患者の家に入り盗みをはたらく4人組の泥棒が出没するようになります。逮捕後の裁判で、泥棒たちはペストに感染しないよう全身にハーブビネガーを塗っていたことが明らかになり、そのレシピを白状すること引換えに釈放されたと伝えられています。
この4人組の泥棒のレシピ「盗賊のビネガー」を現代にアレンジして再現されたビネガー「泥棒酢」がこちらで酢。
この「盗賊のビネガー」の他にも、ヨーロッパの街頭では、ハーブやスパイス、樹木、樹脂による燻蒸が行われたり、果実にクローブなどを詰め乾燥させた「ポマンダー」を魔よけとして飾る人も多くいたそうです。現代日本でも感染症の流行とともに情報が錯綜し、イソジンが在庫不足になったり疫病退散アマビエ様が流行したり小っちゃな給食マスクが全戸配布されたりしましたね。
【問7】日本における香りの記述のある最も古い文献として正しいものを1つ選びなさい。
A 神農本草経
B 源氏物語
C 植物誌
D 日本書紀
【正解】 D 日本書紀
日本書紀には「推古天皇3年(595年)4月、淡路島に漂着した木片を火の中にくべると芳ばしい香りがしたので、驚いてその木を朝廷に献上した」と記されています。
風雨などで木部にダメージを受けたときに樹脂を分泌して保護しようとします。原木の比重は0.4と水より軽くて浮くはずですが、この樹脂が沈着すると比重が増して水に沈むようになります。これが沈水(沈水香木)という名の由来です。
【問8】日本において貴族の遊びとして香が親しまれ、香道が確立した時代として正しいものを1つ選びなさい。
A 古代
B 中世
C 近代~近世
D 現代
【正解】 B 中世
紫式部「源氏物語」の第三十二帖 梅枝(うめがえ)では薫物合わせの様子が描かれており、平安貴族の間で親しまれていた香についての風習を知ることができます。その後、室町幕府八代将軍、足利義政の時代に、公家の三條西実隆公を祖とする「御家流」、武家の志野宗信を祖とする「志野流」の二大流派が誕生し、香道が確立しました。
この非公式問題集でアロマ検定の歴史分野(中世)はクリア!
この非公式問題集をしっかり反復すれば、アロマテラピー検定の歴史分野(中世)はクリアできます。まだまだ不安だなという方は、アロマテラピー検定の当日まで、ぜひ繰り返しこの非公式問題集を解いて覚えてください。
最後に:検定を受けるなら公式問題集を
AEAJが発行している公式問題集には、アロマテラピー検定1級(70問)の練習問題(模擬テスト)が3回分、アロマテラピー検定2級(55問)の練習問題(模擬テスト)が3回分あります。
公式問題集は持ち歩いて勉強するには不向きですが、問題文の内容や出題傾向、時間配分、香りテストの選択肢など、事前に経験しておくことで不安が解消できます。
特に、独学で勉強している方には、検定を受ける前の模擬試験として公式問題集を解いておくことを強くお勧めします。公式テキストしか買っていないという方もいるようですが、なるべく早めに最新版の公式問題集を入手してぜひ力試しをしてください。
その際、公式問題集の巻末にあるマークシートをコピーして、時間を測りながら解いてみましょう。解答ペースが把握できて安心できます。当日も平常心で臨めるはずです。
1級の試験範囲には2級の知識が含まれるので、一気に1級合格を目指す人でも2級の問題をやっておいて無駄にはなりません。(1級のテストと比べて精油の選択肢や出題範囲が限られているので全問正解を目指してください)
▼アロマテラピー検定 公式問題集 1級・2級 2020年6月改定
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