パウダー・非圧雪での滑り方
こんにちは、パウダーや非圧雪が大好きな名古屋りんご治療院院長 奥村です。
パウダーや非圧雪の魅力は雲の上で遊ぶような浮遊感です。
さらに地形を使ってジャンプしたりスプレーをあげたり、見ていても爽快です。
そして、だんだんパウダー中毒になっていきます(笑)
その快感を味わうためにはスピードが必要ですが、速く滑るための質問を受けることがありますので、自分なりの滑り方を説明したいと思います。
減速できなければ速く滑れない
もし自転車のブレーキが壊れていたらスピードを出せないと思います。
パウダーや非圧雪バーンは不安定でスピードコントロールが難しいので暴走しやすいです。いつでもブレーキできる自信があると、もっとスピードを出せるようになります。
圧雪バーンは主にカービングとズラしなどエッヂでスピードコントロールします。
しかしパウダーは木や地形の影響で思ったところでターンできないことがあります。また意図せずにスプレーをあげてしまうと視界を失ってしまいます。
そのためパウダーや非圧雪では、板を縦に踏んででスピードコントロールする時もあります。
縦に踏んでスピードコントロールするには
縦踏みとはエッヂを使わず板をフォールラインに向けたままスピードコントロールするテクニックです。加重してスキーを雪の中に潜らせることで、雪の抵抗を滑走面で受けて減速します。強く踏み込んだり、踏み込む時間を長くすることで、面で受ける圧が大きくなるので減速します。
※あくまでも加速していくスピードを受け止めてスピードコントロールする方法であって停止するテクニックではありません。
その後、力を抜くことで板が浮上して、また加速していきます。
応用テクニックで、瞬間的に強く踏みつけることで板の反発が強まりジャンプすることができます。変化に富んだ斜面は、対応できない時がありますので、スピードを維持するためには必須テクニックです。地形を使ってタイミングを合わせると、10mくらい飛ぶこともできます。
パウダーは後傾ポジション??
パウダーは抵抗を受けるので前転しやすいです。
そのため「後傾にしてトップをあげると良い」とアドバイスを受けた人も多いと思います。しかしうまくコントロールできずに暴走してしまうことがあります。
この原因は膝だけを曲げてポジションを後ろにしている人に多く見られます。
トリプルフレクションと言って股関節、膝関節、足関節は3点セットで曲がることが理想です。股関節や足関節が曲げられないと必要以上に後傾になってしまい、スキーに力を伝えることができなくなります。そして衝撃を受けると上半身が潰れて失速してしまったり、すっぽ抜けて後ろに転んだりします。
また体の構造的に膝や腰の負担が大きくなります。滑った後に太ももがパンパンになったり、膝が痛む人は股関節が曲がってないかもしれません。
ライン取りは一番大切
圧雪バーンでは同じターン弧で滑れますが、パウダーや非圧雪では木を避けたり障害物を回避するなど、不規則なターン弧になっても失速しない流れのあるライン取りが大切です。滑り始めるとチェックすることが難しいので、リフト乗車時や対面の斜面などからイメージすると良いです。
特に木の周りはツリーホールと言われ温かいので溶けて穴が開いていることがあります。また沢状の地形は下に川が流れていたり、雪崩が起きた場合は雪が収束してきます。
見たほうに滑走ラインは体が吸い込まれていきます。
木や障害物などは見ず、滑走ラインや停止するところを見て滑ることが重要です。