「対話によって作られるコンテンツ」にユーザーインタビューのヒントがある
世の中の「インタビュー」を観察してみる
リサーチのためのユーザーインタビューをもっとうまくやりたいと思う人は、多いのではないでしょうか。
テレビや雑誌の取材、番組の中の司会者の引き出し、政治番組の討論、映画の中の役者の会話、などを「ユーザーインタビュー」に見立てて目を凝らしてよく観察してみると。
取材者は相手から「視聴者/読者の興味を引くことば」を引き出そうとしている。
司会者は相手から「台本に沿って番組のコンテンツを推進することば」を引き出そうとしている。
討論者は相手から「討議する課題に対する相手の意見を理解できることば」を引き出そうとしている。
役者は相手から「脚本に沿って物語が生き生きと展開するようなことば」を引き出そうとしている。
狙う的を見据えながら、「問い」の矢を射つづけること
共通して重要なことは、
聞き出そうとしている「ねらい」がある。
「ねらい」通りでなくとも、そこから次の展開に拡げる。その拡がりが魅力的な(目的を果たす)ことばの収集につながる。
半構造化インタビューという手法があるが、聞きたいことを相手から引き出すための問い/ことばの投げかけ(プロトコル)のヒントは、巷にあふれている「対話によって作られるコンテンツ」にあると思っている。