2021年自分的Best MV4選
どうも、辻 直哉@naoyatsuji_です。
もう2022年の2月も後半ですが、ここで自分的に2021年最強だったミュージックビデオを4つほど紹介したいと思います。
ランキング形式とかではないので出てくる順番は関係ないです。あと、ただただ好みで選んでいるだけなので異論はもちろん認めます。
(歌の好みではなく、あくまで映像の好みです。)
1. 黄色/back number
まず一つ目のMVはback numberの黄色です。
個人的には1番好きなMVでした。
MVを見ているというよりは5分のショートフィルムを見ている感覚になります。
監督は映画監督の山戸結希さん。
このMVの凄さはそれぞれのシーン、設定、演者の仕草、構図、、、あらゆるところに細かなメッセージが散りばめられているところです。
正直一度見ただけでは気づけない伏線やメッセージが沢山あるので是非何回も何十回も見てほしいのです。
黄色についてはあまりに好きすぎて、語りすぎてしまうのでまた別のnoteを書こうと思います。
2. 不思議/星野源
次は星野源の不思議です。
このMVのすごいところは何と言っても圧倒的構図力。そしてカラーの綺麗さ。あと、カメラワーク。全部ですね。
曲調に合わせたカットのポイントなんかも意識してみていると本当に勉強になります、、、
映像の完成度がものすごく高い、すげえ、、、ととにかく映像の観点で圧倒されるところが多い。
このMV、MTV VMAJ2021というミュージックビデオのアワードで最優秀邦楽ソロアーティストビデオ賞を受賞しています。
ちなみに不思議のMV監督である林響太郎さんは他2部門でも受賞していて、合計3部門の受賞です。
林さんの映像は本当に綺麗でとにかく美を追求している感じがして一生見ていられます。まさに眼福。
僕も定期的に林さんの過去作品を見て学ばせてもらっています。
3. 踊り子/Vaundy
次はVaundyの踊り子。
このMVは周りのビデオグラファーとも「踊り子のMVみた?」となるぐらい界隈が注目をしていました。
遊園地のぐるぐる回るアトラクション(名前がわからん笑)の絵をファーストカットに持ってきています。
綺麗だしインパクトあるし最初に惹きつけるものがあるという構図は現代制作のお手本のような始まり方だと率直に感じました。
踊り子のMVの話になればまず最初に、それぐらいインパクトのある絵ではあるのですが、僕が個人的に特筆したいのはBメロ。
1番も2番も曲のテンポに合わせて心地よくカットが切り替わっていくのですが、これを1カットずつ丁寧に見ていくとどの絵もめちゃくちゃ構図が綺麗なんですよ。
それぞれ長尺でもいけちゃうぐらいの映像美で、そんなカットの連続なのですが、それをあのテンポ感で切り替えていくのは圧巻でした。
このMVが世に出たタイミングもすごかったですよね。
MVに出ている小松菜奈さんが結婚発表した直後とかだったので、当時は「これは話題性とか色々掛け合わさってとんでもないMVになるんじゃないか」と思った記憶があります。
4. アポトーシス/Official髭男dism
そして最後のMVはOfficial髭男dismのアポトーシス。
イントロからAメロへの入りが凄まじくいいです。
イントロで4:3比率のフィルム調をフラッシュバックや連想かのように見せたあとに一瞬の黒落からボーカルシーンの引きの画を長尺で見せていく。
いやぁ、シンプルながら圧巻の幕開けですね、、、
イントロを回想シーンのような作りにすることで後半に伏線を回収するように持って行けるのでその後の展開がより楽しくなりますね。
このMV、特徴的なのが出てくる人たちの表情をしっかりと映しているところ。
演者の方の表情を真正面からしっかり捉えているカットが多いのですが、対照的にメンバーのバンドシーンは逆光で表情が見えづらくなっています。
ボーカルの藤原さんが映るカットも横顔の寄りだったり、引きの画角だったりどこか表情を見せないようにもしているように思えます。
おそらくそこの対比でメンバーたちの葛藤なんかを描いていたのでは?と勝手に考察しています。(髭男はこの曲の制作にかなりの時間をかけていたんだそうです。)
最後に
いかがだったでしょうか?
こういう業界にいるのでMVとかを意識してみることは多々あるのですが、普通の映像に携わっていない友達とかは意外と大ヒット曲でもMVを見たことないなんていうことはざらにあります。
ただ、MVをみると曲との関連性やアーティストの人間性、見せたいものなんかも分かったりするので結構楽しいです。
今年はどんなMVに度肝を抜かれるんでしょうね。いつかは僕もそんなMV作ってみたい。
それでは。