R5.4.12新歓担当教員の話
はじめに
私は筑波大学附属中学校に勤務をしていて、昨年度まで生徒部に所属していました(今年度より研究部です)。
本校は、委員長陣が組織する生徒会15団体が存在するのですが、生徒部の先生はこれらの団体の担当教員となります。
私は年度末まで、新入生歓迎準備小委員会、交流会準備小委員会、企画委員会、会計予算審議係を担当していました。
今年度より研究部への異動となり、これらの担当を去ったのですが、有難いことに新歓のみは年度始めの行事であるかから継続して担当することが認められました。
その担当として、行事の最後に全校生徒に向けてどのような話をしたのか、備忘録として記録しておきます。
新歓とは(概要)
新歓準小メンバーが、一連の活動(企画の立案、実施要項の作成、自治委員会への議題提出、その後事前準備、当日の運営、事後活動)を全て行います。
担当教員は、三役の相談に乗りつつ、生徒と共により良い行事となるよう一緒に動きます。
当日の具体的な流れは次の通り。
5時間目
13:05 教室を移動した先での着席の指示
13:10 欠席者の確認
13:15 副責任者より始めの言葉
13:18 担当陣より虎の巻についての説明
13:20 企画①「部活動紹介動画」
13:38 企画②「附属中クイズ開始」
14:00 5時間目終了。全員中庭に移動する。
6時間目
14:10 通学路班ごとに中庭に集合完了、人数確認
14:15 責任者より 6 時間目の流れについての説明
14:16 通学路班内(30 人)で自己紹介
14:20 企画③「名前リレー」
14:27 企画④「並び替えゲーム」
1.通学路班でクイズに答えて単語をつくるゲーム
2.班内で使わない文字が出ないよう複数の単語を作るゲーム
14:50 終わりに会
15:00 6時間目終了。全員教室に移動する。
担当教員の話
※話をする前の私のメモです。実際に話した内容と異なることがあります。
※R5.4.10に行われた対面式で新入生代表の生徒が、桜が美しい花を咲かせる条件として冬の厳しい寒さがあることに言及していました。
新歓は、新入生を歓迎する結びの行事であるため、この話をリレーとして引き継ぐような話としました。
1年生のみなさん、ようこそ、待っていました
新歓準小は、みなさんと会える日を楽しみに今日まで準備をしてきました。
今日の行事を通して附属中や先輩の雰囲気について、知ることができたでしょうか。
さて、先日の対面式では、桜がきれいな花を咲かせる条件として厳しい冬の寒さが必要であると紹介がありました。
桜は厳しい寒さを耐えることができる植物なんだなと実感しました。
では、桜以外の植物に目を向けたときに、どのくらい厳しい寒さを耐え抜けているのか考えてみました。
少し、私の経験を話します。
突然ですが、私は理科の教員でありながら、あまり植物には興味がありませんでした。植物を育てたりしたいと思えなかったのです。しかし、娘が生まれてから変わりました。
今では、庭で一緒に花を育てています。
当時は、ガーベラやチューリップを育てていました。綺麗な花が咲き、時間をたつと花は散り、冬になると鉢植えには何も残っていません。
片付けを怠り、鉢植えをそのままにした状態で春を迎えました。
鉢植えに目をやると、なんと新たな芽を出したのです。その後、なんとも綺麗な花を咲かしてくれたのです。
これには、驚きました。2分野の先生に話をしたところ、どうやら植物には一年草のみならず、多年草というものがあることを教えてもらいました。根は、地中に残っていたのですね、
木は厳しい寒さを超えることができる、というのは経験的に知っていましたが、まさか草にも同様の性質があることには、正直驚きました。
ここからは、話を戻します。
春が訪れました。
次第に暖かくなり、見渡せば多くの植物が芽吹いてきました。既に花を咲かせている植物もありますね。
一年生のみなさんは、植物でいえば新芽をイメージされるかもしれません。
しかし、多年草のように、みなさん自身にはみなさん自身を支える丈夫な根が既にあるはずです。
これからは、附属中の一員です。
何か分からないことがあれば、先輩を頼り、栄養をもらい、その根をさらに丈夫なものとして、成長してほしいと思います。
みなさん自身の根、つまり、既にしてきた経験をもとに、附属中での生活をより充実したものにしてください。
二、三年生のみなさん、春は良い季節です。
きっと気持ち新たにこの日を迎えた人もいるのではないでしょうか。
多年草は、厳しい冬を超え再び芽吹きますが、その様子は昨年とは異なります。
みなさん自身と重なるところがあると思います。
ぜひ、昨年までの附属中での経験をもとに、背中で語れる、さらには、言葉でも伝えられる先輩となり、附属中をより良いものにしてください。
最後に、新歓準小メンバーへの感謝。
おわりに
新歓準小メンバーの達成感溢れる表情を見て、担当教員として安堵しました。
先生方から,当日の企画内容についてお褒めの言葉をいただき、それを生徒に伝えると生徒も喜んでいました。
同僚の先生方からの何気ない声かけが、行事担当教員として何より嬉しいんだなと実感できました。
個人的に嬉しかったのが、今年の春着任した先生より行事に対して感じたことを話していただけたことです。
何だか、私も附属の先生として働くことができ始めているのかな?と思えました。
以上。