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写真系ZINE制作と販売を仕事にしない方法

ZINE制作や販売って、仕事にするべき?

ZINEを作る理由って、人によって違います。

単純に「作りたいから作る」人もいれば、「誰かに見てもらいたいから作る」人もいる。

でも、「これを販売するか?趣味のままで続けるか?」 っていう問題には、多くの人がぶつかるんじゃないでしょうか。

ZINEは作るだけで楽しい。

でも、「販売するぞ!」ってなると、ちょっと話が変わってきます。

価格設定は?
どんな人に売る?
どこで売る?
どうやって知ってもらう?

こんな風に、マーケティング的な視点が必要になってくる。すると、だんだんと「何を作りたいか」よりも、「何が売れるか」を考えないといけなくなるんですよね。

もちろん、「仕事にする」という選択もある。

でも、「仕事にしなくてもいいのでは?」 という考え方もあります。

むしろ、仕事にしないからこそ、もっと自由に作れるんじゃないか?

今回は、そんな「仕事にしないための考え方」について話していきます。

仕事にしないために大事なこと

1. ZINE制作の目的を「販売」ではなく「アウトプット」にする

仕事にしないための一番の方法は、「売ること」を最優先にしないこと です。

「売れるか?」を基準に考え始めると、どうしても市場のニーズに合わせなきゃいけなくなる。

すると、作りたいものが作れなくなることもあるんですよね。

例えば、イベントに参加するときも、売上を目的にするんじゃなくて、「作品を見てもらう場」「フィードバックを得る場」 だと考える。

販売はあくまで結果であり、目的じゃない

売ることを考えすぎると、ZINEの本質が変わってしまう

「興味を持ってくれる人がいればいい」くらいの感覚で続ける

こういうスタンスを持つことで、プレッシャーなく制作を続けられるはずです。

2. 「5W1H」の視点を持ちつつ、感覚も大事にする

「仕事にしない」とはいえ、ZINEをイベントやオンラインで販売するなら、最低限整理しておくべきこともあります。

Who(誰に) → どんな人に届けたい?

What(何を) → どんなテーマのZINE?

When(いつ) → どのタイミングで発表する?

Where(どこで) → オンライン?イベント?

Why(なぜ) → なぜこの作品を作ったのか?

How(どのように) → どうやって伝える?

でも、ZINEの面白さって、こういう「考え方」だけで決まるものじゃないんですよね。

リアルな空気感や直感的な感覚 もすごく大事。

例えば、イベントで手に取った人の「表情」や「視線の動き」を観察することで、何が刺さるのか直感的に感じ取れることもあります。

ネットの情報だけじゃなく、リアルの場で反応を見てみる

頭で考えるより、まず作って出してみる

人の反応を見て、次に活かす

この感覚を大事にすることで、「売れるものを作る」じゃなくて、「自分が納得できるものを作る」ことができるはずです。

今のトレンドって、意識するべき?

最近の写真集の流れを見ていると、以前とちょっと変わってきています。

今のトレンド

「写真+テキスト」の構成が主流になっている

コンセプトを重視した作品が増えている

一枚の写真に強いストーリーを持たせるよりも、研究や記録としての写真が増えている

この流れ、知っておくのは大事です。

でも、だからといって「流行に乗らないといけない」わけではないんですよね。

むしろ、トレンドを知った上で、

「そこからあえて外れる」

「自分の作りたいものを突き詰める」

っていう選択もいいのでは?と感じます。

トレンドに寄せることが正解じゃなくて、

「何を作りたいか」「どう発信したいか」から考えることが大事なんじゃないでしょうか。

売ることは目的じゃなく、結果である

写真や写真集の販売方法も、以前と今では大きく変わってきました。

以前の売り方(旧来の考え方)
・個展やギャラリーで販売
・コンテストや写真賞で入賞し、出版社を通じて販売

今の売り方(現在の主流)
・SNS(Instagram / X / YouTube)を活用してオンライン販売
・イベントやZINEフェスでの直接販売(即売会の規模拡大)

SNSが販売に直結する時代になってきたことで、個展やコンテストの必要性は以前ほど高くない

もちろん、展示やコンテストで認知度が上がることもあるけど、今はSNSの発信だけでモノが売れる時代になっています。

だからこそ、「仕事にするかどうか?」を気にしすぎず、まずは「続けること」を最優先にした方がいい んじゃないでしょうか。

ZINEを作るなら、〇〇だけじゃ足りない?

今の時代、何かを作るには「専門性」や「アイデア」だけの視点じゃ足りなくなってきています。

今、求められている多面的な視点

編集者的な視点 → ZINEの構成やコンセプトを考える力

デザイナー的な視点 → レイアウトや文字のバランスを考える力

マーケター的な視点 → どうやったら届くかを考える力

単に「クオリティ」だけじゃなく、「どう伝えるか?」を意識することが、今の形になるものには求められている んですよね。

でも、それを「仕事」としてやる必要はない。

むしろ、仕事にしないからこそ、いろんな視点を試しながら、自由に作れるはずです。

まとめ

ZINEを仕事にしないためには、「売ること」を目的にしないことが大事

5W1Hで考えつつも、リアルな空気感や直感を大事にする

トレンドは知っておくべきだけど、乗らなくてもいい

SNSが主流になったことで、販売のハードルは下がった

写真家だけじゃなく、多面的な視点を持つことが求められている

「ZINEを売る」んじゃなくて、「ZINEを作り続けられる環境を作る」。

この考え方が、「仕事にしないで続けるコツ」なんじゃないでしょうか?



それでは、また。

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