ファミレスの住み分けと和多志のスピ系の感覚

5泊した佐倉市の民泊の隣が「藍屋」だった。
和多志たちは毎日、ここに通った。

初日だけ藍屋の隣のガストに入った。

ご存じの通り、ガストは配膳ロボットがお料理を運んできてくれる。
そしてお客がドリンクバーにいたりしてそこを通れない時などは、
「通れないニャン。通れないニャン!」
と声高に叫んでくれる。
和多志はどうにもこのロボットを見るとイライラしてしまう。
「通れないなら、状況が改善するまでそこでだまって突っ立てろ!
通れないから何だってんだ!
ロボットの分際で客に要求するな!」
と思ってしまう。

その点、藍屋は人間がお料理を運んでくれる。
お料理の構成がロボットには運べない物が多い事と、
店内の段差がロボットの進出を阻んでいるのだろう。

和多志個人的には、どちらを選ぶ?と聞かれたら
間違いなく藍屋を選ぶ。

オーダーする時の何気ない会話とか、
そういう人間同士の会話が、メンタルには必要だと感じているから。
(これ、本当に重要だと思う。
これが無ければ、場合によっては命に関わる人も出てくると思うぐらいに重要だと思う。)

それと、ガスト等の客席にあるタッチパネルのオーダー画面は、
いちいち動画や画面が動くように設定されていて、
人間の本能として視線を奪われるので、
何をやっても集中できないのだ。
和多志の場合、
自分の意思とは別に強制的にモニターを見せられると
イライラしてきてしまう。
たぶん、この「自分の意思とは関係なく強制されている感じ」が
嫌で嫌で仕方ないのだ。

良く見ると、ガストと藍屋ではガストの方が料金お安め。
藍屋の方が料金お高め。
客相も見事に住み分けされているのがすぐに分かる。

そして和多志は、客層も何も、藍屋の方が好きだ。


実は最近の和多志は「スピリチュアル的な何か」に敏感らしい。

具体的には、どうしてもテレビを見ないと行けなくて
とある漫画喫茶に行った時の事。

なんだか部屋の空気が淀んでいるのに気が付いた。
周りを見回してみると、明らかに精神的に荒れているだろう人がいた。

同じ系列の漫画喫茶でも、別の店舗に行くと、
そのようなものは一切感じられない。
そこのオープンルームと言うところは、
ドリンクバー持ち込み放題な代わりに個室ではない。
そこには小学生とその父親が来ていて、
2人とも目的の漫画をむさぼるように読んで、
目的を果たしたら退店していた。
他の人も、仕事をしたり、漫画を読んだりと思い思いに過ごしている様子で、なんだか充実しているように見える。
スピリチュアル感覚の「どんより」は感じられない。

配膳ロボットや客席の注文用のタッチパネルは、
何らかの理由で、電磁波系の何かが出ているのかな?
それが和多志のスピリチュアルな何かに反応しているのかな?

科学的な根拠は何もないし、今は理由が分からないけど、
これらは「和多志に合わない」という感覚がある。
もちろん、選択肢がそこしかない、と言う時は使わせてもらうけど。

いずれにせよ「和多志に合わない」という感覚があるなら、
それに従おうと思う。

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