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【バンコク旧市街】知られざるもうひとつの大理石寺院「ワット・ラチャプラディット」


バンコクで“大理石寺院”と言えば、ワット・ベンチャマボピットである。
西洋文化に精通したラマ5世がイタリアから建築家を招いて建立した寺院で、屋根瓦以外のほとんどの建材にイタリア産の大理石を使用していることから大理石寺院と呼ばれている。
インスタ映えするフォトジェニックな寺院としても知られ、インスタグラマーにも大人気の寺院だ。

だが、バンコクにはワット・ベンチャマボピット以外にも大理石で造られた美しい寺院がある。
そのひとつが「ワット・ラチャプラディット」だ。

ガイドブックでも取り上げられることは滅多にないマイナーな存在だが、ラマ4世が1864年に建立した格式高い第一級王室寺院であり、日本とのゆかりも深い隠れた名刹なのである。

SNSでその姿を見ることはほとんどないが、実は知られざるインスタ映え寺院でもあるのだ。

事実、僕がインスタに投稿したワット・ラチャプラディットの正門の写真は、いいね数1,280、保存数55を記録。非常に高いエンゲージメントを獲得した。

そこで今回は、“撮影スポット”という視点で見たワット・ラチャプラディットをご紹介したい。

機材紹介

今回使用するカメラ機材は以下のとおり。

・ボディ:ソニーα7ⅲ
・レンズ:広角ズームと中望遠単焦点
(広角)タムロン 17-28mm F/2.8 Di III RXD
(望遠)ソニー 85mm f1.8(SEL85F18)

お寺を撮影するときは超広角レンズが必須。
ワット・ラチャプラディットは敷地が狭く、被写体と十分に距離を取って撮影ができないため、正直17mmでもいい感じに全景を収めることは難しかった。

バンコクのフォトウォークではお寺や寺院、モスクなど天井が高い建物を撮ることが多い。建築の全景を収めたいという人は最低でも焦点距離18mm未満(35mm換算)の広角レンズを1本は持っておきたいところ。

旧市街の中心に位置するワット・ラチャプラディット

ワット・ラチャプラディットは、王宮(ワット・プラケオ)とロープクルン運河の間に位置し、サラーンロム公園に隣接している。まさにバンコク旧市街の中心といえる立地だ。

画像1タイで最も豪華な駅と言われるサナームチャイ駅

最寄り駅であるMRTサナームチャイ(Sanam Chai)駅からは徒歩10分。
ワット・ポーと王宮を左手に見ながらサナームチャイ通りを歩けば、あっという間に到着する。

画像2ロープクルン運河沿いにはお寺が点在

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