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5年ぶりの自己紹介

はじめまして。

愛知県一宮市にある葛利毛織工業(株)で勤務する上村直也(うえむらなおや)と申します。
製造現場を軸に生地の設計、生産管理、営業の各業務を横断的に行なって7年になります。

noteを本格的に再開するにあたって、改めましての自己紹介と今後どんな記事をあげるかについて書いていこうと思います。

自己紹介

2018年に中京大学の国際教養学部を卒業し、新卒で葛利毛織に入社して7年が経ちます。29歳です。

大学時代に古着の沼にハマり、ヨーロッパのヴィンテージ古着を蒐集するようになった頃、たまたまネットで見つけた『尾州織物でみる "ハイブランドの裏側" にふれる旅』というツアーに参加してみたところ、繊維産業の魅力にズバッと心を射抜かれて就職を決めました。

10社以上の見学や訪問を経て、葛利毛織に入社を決めた理由は
高価格帯をメイン商材にしていること
規模が小さく、網羅的に業務を経験できること
流行に流されず、真摯に高品質なものを作り続けていること
の3点を満たしていたからで、いま思い返しても下地ゼロから経験を積むのに最適な条件だったのではないかと思います。このあたりも今後深掘りしていきたいテーマです。

製造現場では入社後まもなく「整経」と呼ばれる作業を引き継ぎ、6年ほど担当をしていました。今は現場を離れることも多くなったので引き継ぎの最中です。

2019年の私

整経自体は週に2, 3回のペースで、それ以外の日は織機を動かしたり直したり、生産管理をしたり、事務所へ行ってお客様へメールを返したり、外注工場さんへ伺ったりと、あちこち行ったり来たりしながら日々を送っています。
そうして毛織物屋としての技術や知識を包括的に学んでいくことによって、1つ1つの経験を広い視野で捉えることができ、自然と多角的な学びが得られる脳みそに仕上がったように思います。

2020年からデザイナーの妻と『 WRAVEE 』という毛織物に特化したアパレルブランドを運営しています。読み方は「ラヴィー」です。
高品質な毛織物の魅力を素肌で感じてもらいたいという想いから、チクチクしない高級原料を使用したシャツやワンピースを主軸に展開しています。

今後noteに上げていく記事

元々noteを使い始めたのは、衣服標本家の長谷川彰良氏の「半・分解展」で『分解布 200年前の感動を織りあげる』という200年前の生地を再現したお話についてのあれこれを伝えるイベントに登壇したことがきっかけです。

↑再現依頼を受けたところから完成までのストーリーを記したもの

↓展示についての振り返り


こういった記事を書く中で、想像以上に製造現場の裏側や生地の奥深さに興味のある方が多いと知り、失われつつあるこの産業について小難しい話を誰にでもわかりやすく僕なりの視点でお伝えできたらなと思うようになりました。

生地の細かな話はイメージするのが難しいものも多いので、どうにかして過去に共通して経験していることや日常的に経験することに落とし込んで伝えてみようと考えています。
参考に、2021年ごろから「触覚」に着目し、こんな記事も書いています。

糸の撚りが強いと糸が硬くなる性質を「雑巾って絞ると硬くなったよね」という小さい頃の記憶に結びつけることで伝えるイメージです。

こんな感じで洋服好きも生地好きも特に好きじゃなくてもどなたでもなんだか面白いなと思ってもらえるような内容にしていきますので、ぜひ今後もフォローしていただけると嬉しいです。


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