Ant Groupのご紹介/デジタル地域通貨Byacco白虎体験のご報告/第2回ディスラプティブ・イノベーション研究会/
これまで2年間のブロックチェーン研究会(*)から、先月よりディスラプティブ・イノベーションと範囲を広げて、未来について引き続き探求しています。
(*)シェアしながら学び合うブロックチェーン研究会(2018年6月〜2020年8月まで毎月開催)では、ブロックチェーンを1つのディスラプティブ・イノベーション(Disruptive Innovation/分岐的イノベーション)として探求してきました。私たちは、Disruptive innovationを破壊的イノベーションではなく、分岐的イノベーションという表現を使っています。
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前回・第1回では、ディスラプティブ・イノベーションがどういうものなのか、原理原則の話をしました。今回・第2回からは、いろいろな事例を紹介しながら、参加型を大切にしていきます。
前半:Ant Group@中国のご紹介(藤原)
後半:ソラミツ株式会社とByacco/白虎@会津大学(*)のご紹介・体験報告(樋口)、今後の展望を含めた雑談
(*)Byacco/白虎は、今年7月より会津大学構内の学生食堂と売店に導入された日本初のブロックチェーン技術を用いたデジタル地域通貨です。
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藤原直哉より
“ディスラプティブ・イノベーションは、次々と重なって、雪だるま式に世の中をディスラプティブしていくのですよ。ーーーまだまだ広がっていきますよね”
“ディスラプティブ・イノベーションというのは、最初はすごく簡単だけれど、行き着く先は信じられないような世界になっているのですよ。今の世界からは、全く想像すらつかないSFの世界になっていくのですよね”
“皆さん考えてみてください。有線電話機の尻尾が段々段々と短くなっていって、無線電話機になったと思いますか。例えば、30年前の無線電話機は、もっと尻尾が長かったと思いますか”
“今のやっているものの延長で未来を考えないでほしいのです。広い発想を持って世界を見てほしいのです。発明・発見ですよ”
“ディスラプティブ・イノベーションの入口は、一番簡単に利用する人たち_遠いお客さんの便利さが叶うところなのです”
“国際商人たちの勇気とノウハウと冒険によって成り立っていた世界が、テクノロジーに代替されたのですよね”
“通信というのは、ものすごくアナログで、職人技の耳と感性で調整するみたいなものが必要だったわけです。その世界の情報量は少ないようにみえて多いのです”
“わずかな通信の中に、想いがこもっているわけです”
“デジタル通信というのは、最初はバカみたいなものだと皆が思ったと思いますね。ーーー ブブブブブで通信できるとは、みんな思わないですよね”
“尻尾がだんだん短くなっていって人間が生まれたのではないのかもしれないのです。すなわち、無線電話機は突然変異ですよ。ーー忽然と突然変異のように生まれるのです”
“何か応用できないかな。何かもっと便利に使えないかな。ーーーいろいろと疑問を持ってほしいのです。全部答えがあって結果が出ているのです。ーーーディスラプティブ・イノベーションの歴史ですよね”
“破壊かもしれないけれど、そのぶん人は人間らしい仕事ができるじゃないですか。未来に向かって人々を解き放つ効果を持っていますよね”
“スペックどうしたの話でなく、どれだけ便利かが大事ですよね。それを使うことによって、どれだけ意味があるのかの方が大事なのですよ”
“ディスラプティブ。分岐してはいけない範囲が大きければ大きいほど、ディスラプティブ・イノベーションは小さくなります”
“これから物事を良くするには、ディスラプティブ・イノベーションを広げるためには、範囲を広くすることがすごく大事なことだと思います。発想として、ディスラプティブできる範囲を広げるのです”
“小さいところからの始まりと世の中全体を良くする着地点を必ず見て仕事をしないと、必ず途中で息詰まってきますから。あるいは中途半端で終わってしまいますから”
経済アナリスト・藤原直哉(藤原情報教育研究所)
第2回 ディスラプティブ・イノベーション
2020年/令和2年10月 収録型(会場開催なし)
・ANTグループのディスラプティブ・イノベーション
・“B2C“のような会社
・Alipay
・Yu’e Bao_短期金利資産運用
・Huabei_お金貸しローン提供
・Xiang Hu Bao_相互扶助_共済制度
・MYbank_実店舗ゼロのプライベートバンク
・Zhima Credit_与信情報
・共産党国策会社_米国大手企業との連携
・特別なアイディアとかではなく、ちょっと改変する
・原始時代からある支払システム
・スマホをピッとかざしての決済_一番簡単
・誰でもできる世界
・ものの考え方の違い
・農民の世界と商人の世界_中国_タテの支配とヨコのつながり
・ユーラシア大陸_リスクと手間あってもの商売
・大きな風穴とインターネットのディスラプティブ・イノベーション
・簡単で質の低い買い物の広がり
・家の中のいろは
・終わりが見えないデジタル化
・アナログ通信_狼煙を上げる
・有線通信における特徴_昔の有線通信_アナログの技
・雑音を聴くアマチュア無線の信号_無線電信_通じる喜び
・機械で送るブブブブブと耳で聴こえるブブブブブ
・通信衛星のすごさ
・とことん行くディスラプティブ・イノベーション_常識の大転換
・進化の突然変異_有線電話機と無線電話機
・尻尾は進化するとだんだんと短くなる_生物の進化の過程
・最初から尻尾のない無線電話機
・アンテナは尻尾でなし
・今の延長線上ではないこと
・電話機と呼ばれなかった無線電話機と法律
・限られた資源での業務用無線機の譲り合いと電話機の違い
・軍用通信技術の転用
・そんなもの使えるわけないだろうの突破口
・プロの放送局とインターネット放送局の違い
・素直にマーケットに向き合う_世の中への探究心
・専門外を持ってくる
・金融機関ではなくネット金融サービスと装置産業
・本屋とAmazonの違い
・管理の無人化
・皮膚と同じ_割れたら元に戻る材料
・使い込んだ技術を上手につなげて広げる
・最適化_自分たちの強みはどこだ_人口が多く新しいもの好きの中国の強みと危うさ
・40年前の光っていった日本のディスラプティブ・イノベーション
・グリーンな世界でありデジタルな世界
・アナログの世界の自然回帰と人間回帰
・10x1000_ディスラプティブ・ イノベーションの成果
・10年後のディスラプティブ・イノベーション
・スクラップアンドビルド
・人生限られている中でできるだけ勉強する
・ディスラプティブ・イノベーションをやると世界に広がる
・電子マネーの先_どのように生活が良く便利になりましたか_社会実装したときのメリット
・未来への想像力と構想力_社会をどう良くしてどう便利にどうやってみんなで幸せに
・人々が求める未来像との相乗効果
・どれだけ暮らしの価値があるのか_大きな絵図面
・世の中を良くするための総合システム
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動画販売
第2回ディスラプティブ・イノベーション研究会の動画(01:52:19)は、下記よりご覧いただけます。
年内・令和2年11月・12月分につきましては、該当月収録型とさせていただきます。年明け・令和3年1月以降の会場開催は、通常第2水曜日(12時〜15時)を予定しておりますが、日々刻々と変わっていく新型コロナウイルスの状況、国内外の情勢を鑑みながら、今後も収録もしくは会場開催の判断をさせていただきます。
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