【音楽ルーツ】~ORANGE RANGE編~②

というわけで続投!ORANGE RANGEを好きになって早14年。今年はこの状況もあって全然ライブには行けてないですが、それでも今までの人生で一番足を運んでいるライブはORANGE RANGEなのではないかと思います。前回は中学時代の終わりまでを書いたので、今回は高校生編。そして始めて行ったライブの感想なんかも書きたいなと思っておりますので、よろしくお願いします!

高校生になると音楽の話ができる友達も増えて、それまでは完全に自分の好きなバンドの曲と流行りの曲しか聴いていなかったのが、一気に視界が開けていろんなバンドの曲やアニメソングにもどっぷりとハマっていきました。RADWIMPSやボーカロイド曲なんかが本当にこのころ流行っていましたね。ボカロに関してはこのころ曲を作っていたクリエイターたちが、現在はバンドやソロアーティストとして活躍していくわけですが、それはまた別の機会に書いていこうと思います。

そしてORANGE RANGEは、僕が高校一年生の時にソニーレーベルとしては最後のアルバムをリリースすることになります。今までのアルバムたちとは全く異なる世界感を持った、「world world world」です。

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収録されている曲数は全12曲。内シングル曲は「おしゃれ番長」と「瞳の先に」のみという、過去一番曲数が少ないアルバムとなりました。前作の「PANIC FANCY」が、当時の僕の中では一番好きなアルバムだったので、なおのことこのアルバムは楽しみにしていました。そして一聴した感想は・・・「なんだこのアルバム・・・本当にオレンジレンジなの・・・?」と、初めて買った「ORANGE RANGE」以上に困惑したものでした。

まず一曲目の"the map"から明らかに今までの楽曲とは世界感が変わっています。それまでの明るく疾走感のあった楽曲とは違い、打ち込み主体のアングラ感の漂う楽曲に衝撃・・・というか困惑を覚えました。その違和感を残したままM2の「FACTORY」へ続くわけですが、こちらもなかなかにクセのある楽曲で、久しぶりに(いやサビどこよこの曲!?)と思ったのを今でも覚えています笑

そして"the map"以上に衝撃を受けた楽曲が"鬼ゴロシ"でした。生楽器の迫力が全面に押し出され、サビのYEAHのシャウトは何回聴いても気持ちが良く、すぐ好きになりました。全くの余談になりますが、この曲を当時カラオケで歌っていたら周りの人たちも一緒にサビで声を出してくれるようになり、普通カラオケでレンジの曲と言ったら夏曲が定番だと思うのですが、僕の周りでは鬼ゴロシが一番盛り上がる楽曲になっていました。(曲がマイナー過ぎる!)

新しいレンジのスタイルが確立したこの「world world world」は、最初こそあまり印象に残らなかったものの、何度か聴いているうちに全曲通してクセになり、気づけば当時の一番好きなアルバムになっていました。

そして翌年の2010年2月20日(土)、さいたまスーパーアリーナにて行われたワンマンライブ「ORANGE RANGE カーニバル ~春の祭典スペシャル~」に足を運びました。満を持しての初ライブ(正確には人生初というわけではなかったのですが、自分の好きなバンドという意味では"初めて"でした)でした。

モニターのデジタル時計が定刻を告げた瞬間に照明が落ち、SEに合わせてメンバーがステージに上がり、一曲目の「キリキリマイ」がスタートしました。あの時の興奮は今でも鮮明に覚えています。ずっと好きだったバンドがやっと生で観れた喜びと、迫力あるサウンドに興奮しまくりで、ずっとずっと楽しんでいました。

そのワンマンライブを経て、レンジはそれまで在籍していたソニーレーベルを離れて、自主レーベルであるSUPER((ECHO))LABELを立ち上げ、活動の場をインディーズに移し、フェスや対バンの実施などで"ライブ"を主体にした活動にシフトしていきます。それまではテレビなどの活動も多かったのに対し、メディアへの露出を抑えた活動に移ったことにより、一般の層からは「最近レンジってテレビ出ないね」なんて言われることも多かったですが、個人的には全然気になりませんでした。それはなぜか。答えはそのSUPER((ECHO))LABELからリリースしたアルバム"orcd"があまりにも強力で最もレンジらしさが詰まったアルバムとなっていたからです!

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「world world world」以上に衝撃と興奮を覚えたこのアルバムは、今でも一番好きなアルバムです。ヘンテコなサウンドが楽しい「ヤーヤーヤー」、「ウトゥルサヌ」や重低音がズンズンと響く「giga palooza」、「Insane」など、今まで培ってきたレンジの個性の全部が詰め込まれたアルバムになっていました。このアルバムのツアーの東京公演、学校終わりに行きましたね。懐かしい・・・(遠い目

年跨ぎのツアーで年内がライブハウス、年明けがホールを中心としたツアーで、僕は前半のZeep Tokyoの初日に行ってました。カーニバル以来のライブでしたのでバチクソに楽しかったですね。12月でしたけどめちゃくちゃ汗かいたのを覚えてます。

年が明けて2011年、レンジは活動10周年を迎え、それを記念したライブが東名阪で開催されることが決定していました。もちろん僕も東京公演に参加する予定だったのですが・・・忘れもしない3月11日。東日本大震災が発生。未曾有の災害により、一時はライブ自体が中止になってしまうのではという緊張感も張りつめていた中、公式HPから"公演内容、テーマを変更しての開催を決定"という旨の告知を見て本当に安心しました。この告知とほぼ同時に、YouTubeに復興ソングとして「one」を配信しました。

僕自身は決して震災で大きな被害を受けたわけではありませんでしたが、連日の報道で少し心が参っていたところもありました。そんな中でこの楽曲を聴いて、あぁ、やっぱりレンジっていいな。音楽っていいわ。と思ったのを覚えてます。この曲はやっぱり3月になると聴きたくなりますね。

結果的にライブ自体は、会場である国際フォーラムの事情で7月に延期することになりましたが、無事に開催。部活終わったあとにそのまま行きましたね。このライブが高校時代最後のレンジライブになりました。セットリストもめっちゃよかったし、またフォーラムでライブやってほしいですね。そして、この年から彼らは"RWD《SCREAM"ツアーというコンセプトツアーを2年に一回というペースで開催していきます。このツアーは過去のアルバム楽曲を今の自分たちなりに新しい形で表現していくというもので、11年は1stアルバムの"1st CONTACT"を軸にしたツアーが行われました。僕自身はこのツアーは参加していなかったのですが、13年に行われたmusiQのツアーからはほぼ参加していますね。コロナの状況さえ落ち着いてくれれば、来年は"RWD《SCREAM021"として、「world world world」のツアーがスタートするハズなので、ぜひ開催できる環境になってほしい・・・!

さて、というわけで高校時代のレンジエピソードはこんなところになります。これ以降は社会人になってからの話になりますが、やっぱり何年経っても変わらないのは、彼らのバラエティ溢れる楽曲とライブは何回行っても飽きることはないということですね。一般の層からしたらレンジは"夏曲が代表的で今はたまにテレビとかに出るバンド"というイメージかもしれませんが、それは一側面でしかなく、実際は夏曲以外にも素敵な楽曲がたくさんあって、ライブがめちゃくちゃ楽しい素敵なバンドです。

今年のコロナ前に行ったLIVE TOUR 020 〜NAKED×REFINISHED -3 mics and back sounds-〜も凄く楽しかったので、コロナの状況が落ち着いたらぜひまたツアーを再開してほしいですね。今はこんな状況でも、また必ず彼らの音楽が直接聴ける日を楽しみにしています。

順番的には次はYUIの話になるかな。一緒にFLOWER FLOWERの話もしたいですね。それでは!

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