わかばや史(8) 人生のコンパス
入社して1年経った頃、会社に対しての情熱が薄れていた。
どうせ頑張っても評価は変わらない。
毎日最低限の作業だけをこなした。
本当にこの会社から逃げ出したかった。
でも、辞めることが怖かった。
自分には学歴もなければ能力もない。
本当に苦しかった。
通勤中に「今事故したら会社に行かなくてもいいんだよな」と思いなが車を運転していた。
生きることをやめようと考えたことも沢山あった。
当時は気づかなかったが、相当心が弱っていた。
でも、生きることを辞めなかった。
それは「頑張るきっかけ」があったから。
僕にとって乃木坂46がそうだった。
そして僕はこう思った。
「僕もこんなすごい人になりたい」
この瞬間、一筋の光が僕を照らしてくれた。
『すごい人になる』
人生のコンパスを手に入れた瞬間だった。