わかばや史(5) 乗り越えた先に見えたもの
部活終わりに先生と先輩の話し声が聞こえてくる。
その内容が僕についてだった。
先輩)あの子上手いのになんで試合に連れてかないんですか?
先生)能力はあるけど走れないし手を抜いてるから連れてってない。
この言葉を聞いた瞬間にスイッチが入った。
自分に足りていなかったのは本気でサッカーに取り組むこと。
それだけだった。
そこから、毎日全力で取り組むようになった。
少しずつ試合に絡めるようになり、1年生の冬にはTOPチームまで昇格した。
2年生から大会に出られるまでになった。
この経験は僕に『本気で向き合う』ことの大切さを教えてくれた。
辛かったけど大きく成長できた挫折だった。