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わかばや史(13) 沢山の出逢いが僕と料理を繋げてくれた
2022年6月 3日間東京に行くことに決めた。
西野さんが「とにかく人と会え」と言っていたからだ。
宿も取らず勢いだけで人生初めての東京に飛び込んだ。
そこで本当に沢山の人と出逢うことができた。
色々な生き方があって、自分の知らない世界がまだまだ広がっていることを知った。
イベントで出逢った方達と朝まで一緒に呑んだ。
そこにいた同級生のりなちゃんが僕に食の魅力を伝えてくれた。
本当に心が動いた。
初めての経験だ。
「同い年なのにここまで差が開いているのか」と危機感と悔しい気持ちが襲ってきた。
そんな刺激的な3日間が過ごして三重県に帰った。
いつもと変わらない生活が戻ってきた。
でも、頭の片隅には「食」という言葉が居座っている。
アマゾンのおすすめ欄に『本日も、満席御礼。』という本が出てきた。
食に興味が湧いてきているタイミングだったので即購入。
数日後、本が届いた。
すぐに読んだ。
鳥羽シェフの今までの人生だったり想いが書かれていた。
その中に僕と重なる部分がいくつかあった。
読み終えて直感でこう思った。
『僕が目指すべき場所はここだ』
これが、僕と料理が出逢った瞬間だ。