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CP+2025で見たもの
みなさん、こんにちは。
CP+2025に行ってきましたので、超個人的な感想などまとめておきたいと思います。(一部プロモーションを含みます)
このエントリでは、いったんハードウェアとソフトウェアというカテゴリに分けて、超個人的に気になったアイテムやツールを記述していきます。
※見て回るだけで展示会の様子など撮影していないのはご容赦ください。
CP+とは?
年に一度開催されるカメラ・写真関連商材の日本国内最大の展示会。パシフィコ横浜で2月~3月にかけて開催しています。私は今回2日目に足を運びました。
ハードウェアの展示
テザーケーブルの展示
よしみカメラさんがテザーワンというテザー接続用のケーブルを展示していました。焦点工房さんなどで展示でしたが、柔らかいケーブル、蓄光素材の仕様などアイデアが満載です。
これは単なるデータ転送のケーブルとして使用する以外に、カメラとPCを接続して撮影ワークフローを支援するための用途としてのニーズがあります。一般的なケーブルと違って、5mほどの長さがあります。一般的にUSB-Cケーブルの長さは比較的短く、カメラとPCを接続して撮影するとなると移動の成約がありました。
デジタルカメラ全般のコネクターがFireWireの時代には10mといった長いケーブルがあったので、スタジオなどで撮影をするユーザからは大変重宝されていたように思います。これがUSB-Cのインターフェイスに変わってからケーブルの長さに制約が出てしまったわけです。
USB-CカメラとPCやiPadなどと接続してテザー撮影を楽しむための用途として選択肢は、テザーツールと言うブランドのケーブルが挙げられていたと思います。今回はそこに対して新しい選択肢が生まれたということですね。
ケーブル自体の価格は比較的安価であるため、一度自分でも購入して、自分の環境でも動作を確認できればと思いました。
テザーツール製品を参考までに掲載。
フイルムスキャナーの展示
以前からご存じの方がいたら恐れ入りますが、フイルムスキャナーの展示をしているブースがいくつかありました。一例としてPlustekのブースを挙げておきます。
昨年、PENTAXがフイルムカメラを新発売したことが記憶に新しいですが、こうしたフイルム回帰のような動きに合わせているような印象を感じています。他のブースでも同じような製品を展示しているブースもありましたが、こちらの製品が最も目立っていた気がします。
Plustekは20年ほど前からある台湾にある会社のようで、比較的歴史も長いです。量販店などでの展開はできていませんが、自社サイトやAmazonでフイルムスキャナーを販売しています。製品によりますが、35mmからブローニーフイルムまで対応しているようです。
フイルム専用のスキャナーは以前ニコンやミノルタなどが出していて、その他にエプソンのフラットヘッドスキャナーなどがある認識でしたが、最近の流行に合わせて注目する人もいるのではないか、といった印象を受けました。そして比較的安価であることも印象的です。
今の時代は現像自体がけっこう大変な作業かもしれませんが、昔のネガやポジをデジタル化すると言ったニーズにも対応できそうです。(ただ、入力を終えた後はどうするのだろう、と思うのですが)
なお、最上位モデルは直販サイトでのみ購入のようです。
EPSONのスキャナであれば、4×5まではデジタル化できそうですね。
テクノロジーを使ったプロダクトの展示
ハードウェア系だけでなく、ソフトウェア系のベンダーも多く出展していたのが印象的です。いくつかのサービスを見てきましたので、ざっくりとした内容をまとめておきます。
AIを使ったサービス(写真編集&レタッチ)
写真レタッチの効率化をするEvotoは昨年もCP+に出展していましたが、より規模感が大きくなった感があります。日本国内でもラボネットワークとの提携もあり、プロ向けの写真レタッチなどで業務効率化を進める動きは今後ニーズが高まっていきそうです。
ブロックチェーンを使ったサービス
ブロックチェーン技術を使ったサービスも展示されていました。NFTは数年前に大きな話題になったものの、その後の動きについては私もあまり把握できていないかもしれません。
ただ、写真に唯一無二の付与をすることに対してのアプローチはフォトグラファーの権利を守る観点では大事な視点であると思います。こうした技術を使って、どのような価値を届けられるか(普及させられるか)を見ていく必要がありそうです。
写真愛好家と関連するメーカーをつなぐサービス
写真のコミュニティを作り上げている開発者と会話しました、京都にあるスタートアップ企業が提供するcizucu(しずく)というサービスですが、数年前からリリースされていたようです。
写真のコミュニティは全国津々浦々にあるリアルな写真サークルのほか、オンライン上のSNS内にあるコミュニティや東京カメラ部のような団体が知られた存在だと思っていました。その他GANREFやPHOTOHITOのようなサーコミュニティもあり、案外いろいろな団体があることに気付かされます。
このcizucuはGoogleのクラウドサービスの上で展開されている写真コミュニティのプラットフォームを提供しており、オンライン上でのコミュニティを展開しています。それに加えて写真展への展開とカメラメーカーとのタイアップも行っていて、同サービスを起点として写真に関連するユーザとサービスをつなぐハブのような役割を持っています。
その他感じた印象など
思いのほか、来場するユーザ層が変わったという印象を受けています。単に写真の愛好家というだけでなく、映像を主たる業務として行っている人が多く来場しているイメージです。例えば会場を歩いているとGoProやInsta360など、SNSなどに実況配信するユーザも多く、いろいろな所で実況中継している様子が伺えました。
また、各ブースのセミナーでもオンライン配信などを見据えてウェビナーのような形式でセミナーを提供しているブースも見られました。コロナ禍を経て、映像配信は一時期のムーブメントではなく、当たり前のものと貸していったような、そんな感覚があります。
そしてCP+では、そうした配信者や映像編集者と言った人が多く来場している印象もあり、配信者に向けたソリューションも展示されている印象を受けました。このあたりが以前のCP+とは全く異なる動きですね。
商用向けの展示会であれば、PHOTONEXTやPhotoEdge等があるのですが、これだけの大規模な展示会となれば多くの人が集まってきます。別の展示会ではまた少し違うビジネスの展示が出ているのだと思いますが、これまでの枠にとらわれない新しいスタイルが出ているのも事実としてあります。
今後のエキシビションがどのようになっていくのか、これもまた楽しみなトピックスの一つかもしれませんね。
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