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Hasselblad X1DII 50Cで撮影した画像を現像する方法について
みなさん、こんにちは。こちらの記事では、Hasselblad X1DII 50Cで撮影したRAWファイルの現像方法についてを記述しておこうと思います。
現像ソフトの選択肢について
HasselbladのRAWファイルの現像ですが、主に下記の3種類から選択することになると思います。
・Hasselblad Phocus
・Adobe Photoshop Lightroom
・Camera Raw
順番に詳細を記述してみましょう。
Hasselblad Phocus
Hasselbladの用意した撮影から現像までのワークフローをサポートするアプリケーションがPhocus(フォーカス)です。Hasselbladのウェブサイトから無償でダウンロードすることができます。一応書いておきますと、Windows/Mac両対応です。
特徴としては、Hasselbladの画像をシンプルなフローで最高の画質に仕上げることのできるソフトウエアです。キヤノンでしたらDigital Photo Professional(通称:DPP)や、ニコンのCapture NXなどのようなソフトだと思っていただければと思います。
Phocusでできることとしましては、
・Hasselblad X1DII 50CとMac/PC あるいはiPad Proをケーブル接続したテザー撮影
・☆(スター)とIAAによる画像のレーティング
・Hasselbladが提供するDAC(Digital Lens Corrections)を使ったレンズ補正
・HNCS(Hasselblad Natural Color Solution)に順応した画像調整
・大量の撮影画像をまとめて現像(バッチ処理)
のようなことが挙げられます。これらの機能を使って、以下のようなデジタル撮影ワークフローが構築できます。
・Mac/PCとカメラをテザー接続して撮影
・画像はMac/PC、iPad Proの画面を通じて即時にピントや色のチェック
・Mac/PCからカメラを制御し、リモート撮影
・グレーバランスを調整し、その後の撮影にも同条件を自動適用させる
・必要に応じてレーティングをつけ、ファーストセレクトを行う
・同一Wi-Fi内にあるiPhoneデバイスからの画像チェック
・プレビューデータを即時出力し、クライアントにシェアする
キヤノンやニコンのDSLRでも現像ソフト+カメラ接続ソフトを連携させることで同様の環境を構築できると思います。Phocusの場合は一つのソフトですべてをまかなえますので、複数ソフトを立ち上げるよりも設定が楽かと思います。このあたりは専用ソフトの利点になりますね。しかもそれらが無償で使えるのですから、ありがたい限りです。
Adobe Photoshop Lightroom
アドビの現像ソフトPhotoshop Lightroomでも現像が可能です。例えばHasselblad以外のカメラも併用して現像を行う場合、機材の違いにより色合いが変わってしまう可能性があります。こうした差はあとで調整する必要が出てきますので、後工程にかかる時間で効率の差が出る事があります。Lightroomを使えば一つのソフトで複数カメラの現像設定を変更できますので、画像調整の効率化が図れます。
Hasselbladは以前よりLightroomのテザープラグインを提供していました。しかしながら、X1DII 50CとLightroomを接続した動作確認はしていませんので、時間のある時にトライしてみたいと思います。
Camera Raw
PhotoshopをインストールするとCamera Rawプラグインがインストールされます。このプラグインを使って現像処理をすることが可能です。これまで記述したPhocusやLightroomがなくても、Photoshopがあれば現像ができてしまうのは汎用性が高いと思います。
特に撮影者からデザイナーやレタッチャーにRAW画像が渡ると、現像する環境が変わり、撮影画像の性能を活かしきれない可能性が出てきますが、こうした誤差を極力減らす効果が見込めます。
Capture Oneは使えないの?
プロのフォトグラファーの場合、Capture Oneを使っているユーザもいらっしゃると思います。一つのソフトで複数メーカーの現像をサポートしており、かつテザー撮影も対応しているので、プロの現場では需要があるかと思います。
しかしながらHasselbladのRAWファイルはCapture Oneで展開することができません。単純にコンペティターだから使わせないようにしているというのが理由と思います。
次回は!
ここまで、HasselbladのRAW画像を現像するソフトについて紹介してきましたが、次回以降はPhocusを使ったワークフローの部分についても書き記していきたいと思います。
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