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Hasselblad XCD 35-75mm ズームレンズ使用感_第3回

みなさん、こんにちは。こちらのエントリでは、Hasselblad Xシリーズ用のズームレンズ「XCD 35-75mm F3.5-4.5ズームレンズ」の使用感などを書き記しておきます。※一部プロモーションを含みます。

はじめに

「XCD 35-75mm F3.5-4.5ズームレンズ」を購入した時のエントリを別途書いていますので、よろしければ、そちらもご覧ください。

撮影場所について

近隣を散歩しながらスナップ的な撮影をしました。撮影の時期はあじさいが咲いていて印象的でした。スナップとはいえ、カメラボディとズームレンズを加えるとカメラ全体で2Kgを超えるスペックになるので、お気軽な感じがあまりありません(苦笑

撮影画像について

Camera: Hasselblad X1DII 50c
Lens: XCD 3.5-4.5 / 35-75mm
Develop: Phocus v3.7.5

あじさいを真正面からみて撮影したカット。一輪だけの姿ですが、サイズが大きく迫力を感じましたので、周りの景色とともに写してみました。よく見ると青以外に緑のような色合いも混ざっています。撮影当日は少し雨が降ったあとでしたので、水滴なども残っています。それらが織り交ぜられることで梅雨の時期らしい景色が写せたと思います。

撮影画像のディテール

Hasselblad Phocusより100%表示させたスクリーンショット

今回は完成画像だけでなく、詳細の部分にも触れてみます。これを見ると、花びらの細部の描写もさることながら、水滴が滴っていることも確認できます。ここまで来ると、人の目以上にカメラはあじさいを捉えていることに驚かされます。

なお上記の画像はHasselblad Phocusから100%表示をさせた画面です。等倍表示にすると画像の一部しか表示できないので、全体画面を表示させてどの部分を拡大しているかを示しています。PhotoshopやLightroomでの現像でも良いのですが、Hasselblad Phocusを使うことで、カメラとレンズのプロファイルを最適化させて現像が行えます。現像ソフトウェアは有償のものが多い中で、Hasselbladは自社開発のソフトウェアを展開しているので、こうした部分もポイントの一つだと思います。

Camera: Hasselblad X1DII 50c
Lens: XCD 3.5-4.5 / 35-75mm
Develop: Phocus v3.7.2

次はこちらのカットです。こちらも自宅近隣を歩いていて見つけたあじさいです。先程とは変わって紫~ピンクのあじさいです。天候があまり良くないこともあって少しアンダー気味なカットかもしれませんが、結果として葉の色も深みを増したイメージに仕上がったと思います。

Hasselblad Phocusより100%表示させたスクリーンショット

こちらのカットもHasselblad Phocusで等倍(100%表示)させた画像を示します。こちらもかなり鮮明に細部まで描写されていることが分かります。今回はカメラを手持ちで撮影していました。天候は曇りであまり明るい状況ではありませんでしたので、手ブレを避けるためにISOを少し上げて撮影しています。それでもこれだけの描写がされているわけですから、驚きです。

解像度と深い色合い、花びらや水滴などの描写が鮮明で撮影後にどのようなディティールであるかをついつい気にしてしまいます。一方で撮影当時には見えなかった部分まで描写されることを考えると、撮影前にいかに被写体をチェックしていくことも大事だと思います。

今回はスナップなのであまり気にしませんが、花を撮影するに当たり花びらの質感やゴミの除去など前もってチェックしておくことで、大きく引き伸ばした場合でもクオリティを維持しやすくなると思います。昨今はプリント以外にもデジタルデバイスでの表示用途の画像も増えていると思います。解像度を求められる場合は細部の詳細が丁寧に処理されているかどうかも重要なポイントだと思いますので、撮影前の下準備はますます重要になりそうですよね。

撮影時にあると便利アイテム

今回は使いませんでしたが、クローズアップレンズを付けて撮影することでより細かな描写を得られます。レンズの前玉に取り付けるだけで簡単に利用できます。今回のズームレンズではオートフォーカス時にレンズの前玉も動きませんので、調整もしやすいと思います。今度はこれを使った撮影結果も紹介できるようにしたいです。

カメラを収納するバッグもさっと取り出せる物があると良い気がしました。カメラとレンズで2Kgを超えるので、首から下げて歩くのは結構辛いと思います。。ということで、バッグ形式ではなく、ホルスター型のカメラバッグがあると良いかなと。

終わりに

いかがでしたでしょうか。今回は季節に合わせたあじさいの写真とともに使用感を書かせていただきました。Hasselbladのカメラは非常に使い勝手の良いカメラボディとレンズ郡があり、撮影後の画像も細部にわたりディティールが描写されており、色の差異厳正にも優れていますので、画像をPCで表示している時に驚きを感じずにいられません。

その分、撮影には最新の注意が必要とも思います。細かな描写ができる反面よく被写体を観察して余計なものを排除して撮影したり、適正露出で撮る、手ブレしないようにしっかりカメラを構えて撮影する、と言った基礎中の基礎をしっかり固めて望むことでより良い写真が得られます。昨今のカメラはテクノロジの進化が目覚ましく、ついついそうして技術に甘えてしまいがちですが、基礎があってこその写真撮影、という面も改めて感じました。

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Naoto Takazawa
大学を卒業後、約15年間写真スタジオ、写真機材販売、北欧カメラメーカーの日本法人立ち上げなど行う。その後ITベンチャーにてマーケティング業務に従事しながら大学院に通いMBAを取得。現在もスタートアップ企業にて奔走中。