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ドナルド"ダック''ダン

ヴィンテージ楽器の事を書こうと思っていましたが、前回の記事でモータウンソウルやスタックスの事に触れてしまったので、今度にします。

今日はStax。僕が始めてStaxサウンドに触れたのは「ブルースブラザーズ」という映画でした。その映画に敬愛するStaxのベーシスト、ドナルド"ダック"ダンやギタリストのスティーヴ・クロッパー出演していたからです。

StaxというのはStax Recordsといってソウルミュージックの名門レーベルです。そこの多くのシンガーのバックバンドをStaxのお抱えバンドのM.G.'sがレコーディングからライブまでこなしていました。

Staxはテネシー州メンフィスに拠点を置いていて、地域柄ブルース色がとても濃い音楽性です。

この辺の事は調べると沢山出てくるし、僕なんかよりもっともっと正確で詳しいマニアな記事があるので、興味がある方はそちらを。


今日はそのStaxのベーシスト

ドナルドダックダンの話


ダックダンのベースは、もの凄くドライヴしていて、極太なのになぜか軽快でポップなベースラインが特徴的

実は僕は光栄にもダックダンのベースを、グルーヴを目の前で浴びた事があります

2012年にブルーノート東京にStaxのイベントがあり、ダックダンやスティーブ・クロッパーが来日

絶対行く!なんとしてでも行く!とベースアンプの目の前の席を早々に予約し
本番を観に行きました。

ちょうどその頃、ダックダンは体調がかなり思わしくなかったらしく、椅子に座ってのライブでした。

けれど心配無用のベースプレイ、もう本当に最高!

あのグルーヴ、音色が..僕はベースアンプの真正面だったのでもろにそれを浴びました。

バンドのダイナミクスも最高だった!

本当に感激でした!


今でもその佇まいや、空気感は鮮明に覚えています。


そして東京での最終公演を終え、帰国する日にダックダンはなんと東京のホテルで亡くなってしまいました..


朝、集合時間になっても起きてこないからGt.のクロッパーがダックダンの部屋に行ったら眠るように亡くなっていたようです。


僕はそのニュースを聞いたときとてもショックでしたが、それ以上に本当にありがとうございました。という気持ちでした。

日本のオーディエンスに全力のステージを見せて、全ての公演を終えた後に逝ってしまった。


その日のステージは音楽というより生き様というか、人間としての凄い部分を観た一生忘れないステージでした。


ライブって観に行きたいけど、中々足が重くなる事ってあると思うんです、特に僕は出不精なので

でも、8年前のその日から、観たいライブは必ず行くようにしています!


行くとやっぱり行って良かったな、ってなる事がほとんどです。



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