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【木の酒】白樺で創る木のお酒

皆さんお疲れ様です。
中村です。


今回のテーマはお酒です。


お酒といったらイメージするのは、ブドウやリンゴなどの果実、大麦や米、イモなどが代表的なお酒の原料で、その種類のひとつに木材が加えられるかもしれません。


今回は白樺の木。

白樺の香りって良いですよね。


個人的に好きです。笑

1.白樺の木とは



 

白樺とはカバノキ科カバノキ属の樹木のことで、正式名称は「シラカンバ」。


樹高は20mほどになり、樹皮が白く光沢があること、春になると鮮やかな新緑の葉を茂らせることが特徴です。



見た目の美しさから庭・公園・街路樹として用いられることが多いですが、香りが良く栄養豊富であることから、化粧品成分や香料としても活用されます。

白樺は高さ20~25m、太さ30~40cmにまで成長する大型の落葉樹で、寿命は約100年。樹皮は白のイメージが強いですが、若木の頃は褐色です。


5月頃に開花し、細かなギザギザのついた三角形の鮮やかな葉を茂らせ、秋になると黄色く紅葉し葉を落とします。


9~10月頃には、3~4cmほどになる淡い褐色の細長い種子をつけることも特徴。冬になると葉はすべて落ちてしまいますが、先の尖った楕円形の芽をつけ、次の開花に向けての準備を始めます。


生命力の強さから、山火事などで森林が失われたときに、最初に生えてくる「先駆樹種」としても有名。寿命は短いものの成長が早く、いち早く美しい景観の森林をつくりだす役割を担っています。


※出典:https://yoseidojp.com/column/


2.白樺の木で創るお酒


「木の酒」を開発したのは、森林総研の大塚氏が所属する研究チーム。


この施設では「森林や林業に関する試験・研究などを通して、林業に関する技術向上を促し、林業の振興を目的に設立された国立の研究機関です。



大塚氏自身が酒好きだったこともあり、木材の有効活用の一例として「木材から酒ができないか」と考えました。


木材の成分のひとつであるセルロースはブドウ糖でできているので、発酵させればお酒ができると。


木材はリグニン、セルロース、ヘミセルロースの3つの成分からできているが、セルロースとヘミセルロースの繊維は、リグニンで作られた細胞壁に覆われています。


酒の製造に必要なセルロースだけを取り出すには、リグニンを溶す必要があるが、従来の方法では薬品を使用するため、飲み物にすることはできなかったとのこと。


そこで、大塚氏が考えた秘策が「湿式ミリング処理」だ。顔料・インク・ペンキなどの分散・撹拌(かくはん)時に利用する「湿式ビーズミル」という装置を木材に使用します。


この機械を使用すれば、木材をナノサイズまで粉砕でき、2~4マイクロメートルの厚さがあるリグニンの細胞壁だけを破壊して、セルロースを取り出すことが可能になりました。


今回の木の酒を2022年末に商品化するために計画されています。


味やどの料理と合わせるか楽しみですね。


以上、中村のブログでした。


中村尚渡


※出典:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2204/06/news009_2.html

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