【茶道】天目茶碗って天目山産?
茶道をやっていると天目茶碗というものに出逢いますし、茶道をやっていない人でも一度は聞いたことがあるかもしれません。(国宝とかあるし)
東京丸の内にある明治生命館1Fの静嘉堂文庫美術館さんには国宝の曜変天目なるものがあるようで、時々展覧会もやってるとか。直近では2022年10月1日から2022年12月18日までやってるっぽいです↓↓↓
静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅰ
響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―
しかし、天目はいいとしても「曜変??」って感じになりますよね。今回はそんな天目茶碗について理解を深めたいと思います。
天目茶碗とは
天目茶碗のはじまり
鎌倉時代、中国浙江(せっこう)省の禅寺天目山で修行した僧侶が帰国に際して持ち帰った黒釉(こくゆう)のかかった茶碗を天目と呼んだのがスタートらしいです。
産地は天目山に近い福建省泉州府特化県建安の窯で「建窯」とも言うそうです。(福建省建陽県とも書かれてました…地名ようわからん!)
天目茶碗の種類
以前の記事でも載せましたが、復習がてら茶碗の分類を再確認しときます。以下の図の「唐物-中国」が天目茶碗にあたります。
ざっくりと言うと次の六種類に分類
※『茶器とその扱い(淡交社)』より
曜変天目:「星」を現していて、天目中最高位!
油滴天目:点々と油を滴らしたような斑紋が特徴
禾天目:天目の中で第三位、「禾(のぎ)」とは稲の穂先のこと
只天目:最も一般的な天目茶碗であり、釉薬が厚く溜まっている。只(ただ)天目の中でもレアなものが曜変や油滴と呼ばれる
灰被天目:灰被(はいかつぎ)。窯の中で灰を被り特殊な色になったもので、茶人はその侘びた感じが好き
玳玻天目:玳玻(たいひ)。江西省吉安府慮陵県永和鎮の産。薄手の黄褐色で黒色交りが多い
天目茶碗の産地「天目山」ってどこ?
※ちなみにこの写真はAIの画像作成ツールで「中国」「天目山」のキーワードで作成しました
天目山を地図で確認してみよう
場所は、中国浙江省杭州の北西で
臨安(りんあん)と於潜(おせん)の二県にまたがり
臨安に東天目
於潜に西天目
東西の山に湖があり、
空=”天”から見るとそれが”目”に見えることから
「天目山」と言うとか!
右側が東天目山
左側が西天目山
(↓拡大縮小してください!)
天目山を写真で確認してみよう
美しい自然でいっぱいですね。登山する人たちの間では有名?登山家のブログにも写真が載ってましたよ。今のご時世、なかなか渡航できなくなってしまって残念・・・
まとめ
簡単ですが、天目茶碗と天目山についてでした。
天目茶碗を使ったお点前は、普段やらないし目にする機会も少ないと思いますが、もし!何かの機会で天目茶碗を見かけた時の小ネタにしてくれると嬉しい限りです。
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