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フェイジョア栽培で、もっとも大切な事の1つ

フェイジョア栽培でもっとも大切な事の1つ

この記事を書いているのは2024年7月16日なのですが、2024年は梅雨が遅れていて6月にはほとんど雨が降らず、7月の中旬あたりから梅雨のような天気が続いております。気温も少し肌寒くて、暖かいかっこうをしています。

こういう天気の年もあるんです。去年7月が凄く暑かったこともあってその振り戻しがきている感じですね。フェイジョアとしては6月に雨が少ないことは良い点ですが、7月良い天気が少ないのでよくないことですね。

7月に入って雨間に草刈りをしているのですが、雑草が伸びるのが早いですね。草刈りをしていてフェイジョアに目をやると、今年伸びた枝が元気がなく萎れ気味です。また葉っぱを注意深く見てみると小さい虫食いの穴がポツポツと空いています。空いた穴の周りが枯れて茶色い穴になっています。

植物は自然栽培をしていると、元気がなくなったことがすぐにわかります。虫は植物の分解者。弱ってしまっている植物、自然に反する植物には容赦しません。

フェイジョアにとってこの7月の状況がかなりつらいことがわかります。

フェイジョアは土中の加湿が苦手

フェイジョアの原産地である南米の高原では雨が少なく、また栽培試験でも降水量が少ない方が収穫量、味なども良いのです。日本全体の平均と比べると3分の1ほどの降水量で十分なのです。私の住んでいる群馬県の高崎市では半分ほどで良いようです。

つまり、私のフェイジョアたち、特に植えたばかりの小さい苗は土の水分が多すぎて苦しんでいる状態です。そして特に元気がなかったフェイジョアはニキータという種類なのですが、このニキータが元気なかった理由もわかっちゃいました。

ニキータは特に加湿に弱い

ニキータの特徴として、ほかのフェイジョアよりも葉っぱが小さいのです。ほかの品種と比べると6分の1くらいしかありません。葉が小さいということは他の品種よりも蒸散といって葉っぱから水分を出す力が弱いということです。さらに節間も長くスラーっとしているのでしおれやすいというのもありそうです。

水やりや畑の加湿に注意

もちろん水がまったくいらないわけではないので、水分は必要なのですが、やや乾き気味に管理する必要があるということです。地植えにされていれば水やりは、まったく不要で、より乾きやすくなるように工夫すると、よりフェイジョアには嬉しい環境になるということです。

工夫として土の腐食の量を増やす。粒状の土を混ぜる。高畝にする。溝を掘る。暗渠を作る。有機物でマルチングをする。などが考えられます。

勘違いしてはいけないのは乾燥というとカラカラ、サラサラみたいなものをイメージしがちなのですがそれはやりすぎです。イメージがしにくいかと思うのですが良い状態というのは、土は水分があるけど、空気が通る状態なんです。言葉にするの難しいですね。

土っていうと塊でイメージしちゃうと思うんですが、もっとミクロの視点でイメージしてみてください。土の1粒1粒が水分をちょうどもっていて、余っていない。土の粒と土の粒が隙間があって空気が通っている。水分があるのにサラサラしているっていう一見矛盾しているような状態なんです。いわゆる、団粒構造というやつです。潤いのある髪みたいな感じでしょうか?

雨の日にフェイジョアを見てみよう

雨の日は畑に行くと畑がぐちゃぐちゃになりやすいのであまり行かない方が良いですが、少しだけ見に行ってみてください。フェイジョアは元気でしょうか?畑に水たまりはできていないでしょうか?生えている雑草はどんな雑草でしょうか?(湿気が多いところに生える雑草ですか?)

もし湿気が多いなぁとか。なんだかジメジメしているなぁとか。空気がよどんでいるなぁと感じたら、畑の湿気対策をしてみてください。

フェイジョアが喜んでくれるかと思います。

もちろん畑の湿気対策は晴れている日にやってみてくださいね。

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