見出し画像

オリーブじゃないです。フェイジョアです

知名度でオリーブに完敗なフェイジョア

今日も今日とて、フェイジョアの人工授粉にいそしんでいると…。
「○○さん!」と知らないおじさんに声をかけられました。

(こわぁ…。誰だろ。)「なんでしょうか?」
「私も庭にあるんだけど、花が咲かないんだよね…。」
(おお、同じフェイジョア仲間か!)「いいですよ!」
「ちなみに、どちら様でしょうか?」「なんやかんや…」

…なんと、同級生のお父さんでした。最後に会ったのはたぶん中学生くらいなので覚えてませんでした。自分の事を覚えてると思ってる方が多すぎる。

私は自分は覚えてないけど相手が良く覚えていてくれることが多いです。申し訳ない反面、最初に自己紹介してもらいたいものです。

…でフェイジョアの栽培の仕方をあれやこれやと話したあと。
「それにしても、この木は珍しいね」
「え?どのへんがです?」(あっ…。もしかして。)
「ほら、葉っぱが太いじゃない。周りの人がよく植えてるのも細いし。」
(葉っぱが細い…?それに、フェイジョアをそんなに植えてる人いるかな…。)
「もしかしてなんですけど、オリーブと勘違いしてません?」
「オリーブじゃないの?」
「オリーブじゃないです、フェイジョアです。」
「あーこれはフェイジョアなんだ。じゃあオリーブの育て方は?」
「知らないです」「なーんだ」(なーんだ。じゃねえ)

確認しなかった私も悪いですが、オリーブと決めつけて質問するのもなんだかなぁと。同級生の話などを聞いて、お父さんは帰って行きました。

物悲しい気持ちになりながらフェイジョアの人工授粉を再開するのでした。

オリーブについて少し調べてみた

フェイジョアをオリーブと勘違いされて悲しいことと、オリーブの育て方を答えられなかったことも悔しかったので調べてみました。

オリーブ。モクセイ科、オリーブ属。お父さんが知りたがっていた花が咲く時期は5~6月。フェイジョアより少し早く花が咲くんですね。
細い葉の付け根に花が複数つく枝?が伸びるようです。花は白くて小さい花で独特な香りがあるそうです。

オリーブの花が咲かない原因として、剪定をしすぎていることがあげられます。これもフェイジョアと似ていますね。剪定の時期が3~4月で、この剪定で全体を細かく切ってしまうと花が咲きにくくなるようです。

日陰にも弱く、日照が足りない可能性も考えられそうです。他には冬に10℃以下で管理しないと花芽が着かないそうです。例えば、鉢植えで暖かい室内で育てているなどすると開花しないことがあるようです。

栽培で知るべきポイント

どんな作物を育てる時でも必ず調べる必要があるポイントがあります。それは耐寒温度です。植物には育てられる地域が限られているのです。

オリーブの耐寒温度は-3℃~-5℃だそうです。色々なサイトで誤差はありますがだいたいこのくらい。あと品種によっても前後するようです。栽培可能地域は南関東以西だったら大丈夫そうですね。群馬でも沢山の方が育ててらっしゃるのでもう少し耐寒性が強いのかもしれません。でもけっこうギリギリの温度ですね。

収穫時期は10月下旬~11月中旬ごろ。品種による違いもあるでしょう。1本の木では受粉しにくく、異なる品種を2本近くで育てると良いとあります。これもフェイジョアに似てますね。

オリーブは風媒花で風によって受粉されるそうです。虫も受粉にかかわっているとか?そして植付後4~5年で開花が始まるようです。フェイジョアも風によって受粉がなされるという記事もあるのですが、フェイジョアの受粉についてはほぼ明らかにされていません。風で受粉してくれるなら、とても楽で助かりますね。

オリーブの収穫量

オリーブは日本では樹齢10年で10kg~20Kgだそうです。ですが、海外だとこの10倍近く収穫できる国もあるらしいです。これはフェイジョアと同じくらいですね。

その他

オリーブは果実が大きいと油が少なく、塩漬けに向くらしいです。品種によってこの含油率が違ってくるそうです。含油率が低い品種は塩蔵に向くらしいです。オリーブ栽培家は含油率が~塩蔵が~って言葉を使うのでしょうね。

オリーブがうらやましい

色々調べてみましたが、結論、オリーブがうらやましい。広く栽培されていて、オイル、塩漬けと利用されている。風媒花で受粉もしやすい。でもやっぱりフェイジョアが最高です。



いいなと思ったら応援しよう!