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【僕たちは母を介護する】-48「それぞれ・・・」

退院について、次男と三男に連絡しなくてはならない。
と言っても、集まって話すことにならない。

まず、三男に電話をした。
内容は、退院日とその後の介護についてだ。
介護についてはどのようになるかわからないが、支援が必要になることを伝えることにした。
電話をかける。
しかし・・・でない。
忙しいのか、体調が悪いのか。
分からなかったが、しばらく待って連絡がなかったので、メールを送ることにした。

すると2時間ぐらいしてメールの返信がきた。
返信の内容は体調不良だった。
どうやらかなり深刻らしい。
会っていないので事実かわからないが、こればかりはどうしようもない。
それは内容が本当なら無理を言うと酷である、仮に嘘であった場合、そのような者を頼ることができない。
介護は長い付き合いになる。
頼りにして、断られることが多くなると面倒になるからだ。
『何もできなくてすみません』という言葉を信じ、これ以上ストレスをかけるのは気の毒だと思った。
そして、今後、三男への連絡はしないことにした。

翌日、実家に行き次男に会った。
相談員との話、退院の話と、三男は体調がかなり悪いので協力はない事を伝えた。
そして、「御袋が帰宅し、生活のリズムが以前とかなり変わるけど、協力していこう」言った。
話し終えて私は、次男から『わかった』という言葉があると思っていた。

しかし次男から出た言葉は
「この間面会に行ったとき、完全回復するまで入院させてほしいと言ったんだけどね。聞いてもらえない」
と言った。
私は「退院の理由については俺も聞いてないんだよね。おそらく病気による入院ではないし、術後の回復はしているからか・・・確認してみるよ」と伝えた。

そして
「俺の仕事が忙しいのでどこまで面倒を見れるかわからない。朝は早くから出ていくので、朝食とか昼食の準備はできない」
と言ってきた。
だから介護サービスを受けたり、ケアマネージャーに相談したりしようと言ったんだが・・・
「介護度とかにもよると思うけど、その辺の不安なところもケアマネージャーに相談して考えよう」
と伝えた。

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