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【アメリカ合衆国大統領】
アメリカの建国者とされるピルグリム・ファーザーズがイギリスから北アメリカに移住したのが1620年です。昨年2020年はちょうどその400周年にあたりました。
大航海時代の後に市民革命があり、迫害された彼らはイギリスのプリマス港を出航してアメリカに渡りました。「アメリカ」は国命であるとともに、長年「理想の国」としての響きを持っていたように感じます。「自由と理想の国」「アメリカンドリーム」「フロンティア」「民主主義」、世界大戦後も1980年代辺りまではそうした印象が残っていたのではないでしょうか?「人種のるつぼ」としての多様性はさまざまな文化を融合して新しいものを生み出す強みとして捉えられていた気がします。
果たして今はどうでしょうか?新型コロナウイルス感染症により民族間の対立は激化し、格差社会の問題が浮き彫りにされました。アメリカ大統領に対する人格的尊敬も失われました。
今やアメリカは理想の国ではないようです。世界が混沌とする状況の中、夜空を見上げながら、かつて旧世界に失望して出航して行った人たちは何を思って船に揺られていたのだろうかと考えます。
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