アフターセブン放浪記 第7回「ピザとアメリカ食」
「アメリカ人の食事を一つ思い浮かべて」と言われたら皆さんは何を思い浮かべますか。
多くの方はステーキ肉、ハンバーガー、ピザのどれかを真っ先に思い浮かべたのではないでしょうか。
しかし、実際のところは必ずしもそういうステレオタイプな食生活ではないようです。
例えばニューヨーカーは『デリ』と呼ばれる総菜メインのスーパーでサンドイッチやビスケットと簡単な総菜を食べて仕事にすぐ戻っていく…。しかもニューヨークのインフレはかなり激しいので1食2000円前後は当たり前。
またスーパーマーケットは冷凍食品とパックのスープがメインで、料理はクリスマスパーティーの時くらいしか作らない。
一方で貧富の差が激しいことから安価で糖質過多なジャンクフードを選択せざるを得ない人たちも多く、肥満が国民病となっている。
これが私が得た情報を元に思い浮かべる「アメリカ人の食事」です。
しかし現実問題はそうだとしても、不健康な食生活もたまに楽しむ分にはいい刺激になるのではないでしょうか。
コーラをすすりながらチーズたっぷりのピザを食べて、カロリーや栄養バランスを考えない夜があってもいいと思います。
そんな夜を過ごすために、今回は渋谷のはずれにある『PIZZA SLICE』さんに行ってきました。
店内の席はけっこう埋まっており、日本人が半分、海外の方が半分くらいで英語がけっこう聞こえてきました。
カウンターで好きなピザを注文すると切り分けてもらってから温めてもらえるのですが…この切り分け元のピザがとにかく大きいです。
写真でも伝わるかと思いますが、「これぞステレオタイプなアメリカのピザだ…!」と見た瞬間に思いました。
今回はチーズピザとミートボールピザ、それにコーラをいただきました。
紙皿からあふれんばかりの…というかあふれてしまっている大きさのピザですが、決して大味ではなくたっぷりのチーズともっちりとした生地がとてもよく合っており、食べやすい一皿でした。
また、コーラの大きさもアメリカ感に満ちあふれた大型サイズでした。
普段はあまり飲まないのですが、ピザと一番合う飲み物はコーラだと思います。
大きいピザ2枚とコーラをいただいたこともあり、お店を出るときには満腹になっていました。
これでもきっと本家アメリカのサイズには及ばないのかもしれません。そう考えると自分にとってはこれくらいの量でちょうどいいなと思いました。
アメリカ人の食生活の話というと、フードスタンプ制度の是非から始まって貧富の差が激しいせいで健康問題に直結してる…等々、
昨今は国民同士の分断が悪化していることもあり、あまりいい話は聞こえてこないという現状もあります。
しかし私はアメリカのジャンクフードには不思議な魅力があると考えています。
トランプ元大統領がカチカチに焼いたウェルダンのステーキにケチャップをかけてコーラと一緒に食べているところや、
バイデン大統領が31アイスクリームを食べているところや、スーパーボウルのCMに出てくるダンキン・ドーナツには、何とも言えない不思議な魅力があると思っています。
それが憧れか虚像なのかは本場で味わってみないと分かりませんが、そのためにもいつかアメリカ本国に足を踏み入れて色々と見てみたいなと思っています。
銃はさすがにちょっと怖いから治安のいいところに行きたいですけどね。
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