フィリピン株_SM PRIME HOLDINGS 2024Q2

 ETFのEPHEにも含まれているSM PRIME HOLDINGSについて解説します。


事業内容

 SM Prime Holdings, Inc. は、フィリピンを拠点とする総合不動産開発会社で、モール運営、住宅開発、商業施設、ホテル・コンベンションセンターの事業を展開しています。

売上高、利益の推移

 売上高はピークは越えていませんが図1を見ると直近は増加傾向です。理由を見ていくとRentの項目が堅調ですね。図2を見ると税前利益も順調に伸びています。
 以下にRentとReal estate salesの内容について説明します。

Rent(賃貸収入):モール部門からの賃貸収入。フィリピン国内外で大規模な商業施設を運営していて、その商業施設内でテナント(店舗)を貸し出している。
Real estate sales(不動産売上):住宅や商業施設の販売から得られる収益。住宅プロジェクト(コンドミニアム、住宅地、戸建てなど)を開発し、それらを販売している。

図1売上高の推移
図2税前利益の推移

不動産売り上げ不調の理由

 図1を見てもらうとわかるように直近はReal estate salesの項目が不調になっています。これはバヤニハン法の期限切れが原因です。これはコロナ感染が流行ったときの法律でローンの猶予を与えていたものですが、その期限が切れたことにより、多くの販売契約がキャンセルされました。
 しかしながら、コロナ前は成長していたことから追い追い元の成長率に戻っていけると思います。

結論

 この会社はコロナ前は代替YoY13%で成長していました。それが、今では超割安な状態で放置されています。みんなAIしか見ていません。

図3直近の株価


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