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マブダチのロックンロール

わたしは落ち込んだり、なんだか気分が乗らないなと思うと、友達のバンドのライブを観に行くようにしています。
もちろん友達に会いに行くためという名目もありますが、彼らがやっているパンクロック、彼が作る曲、歌声、叫びには他には代え難い熱が宿っていて、日常生活で硬く固まってしまっているわたしの心を 何をショボくれちょんじゃ元気出せや!と揺さぶり、また明日からやるぞ!という気持ちにさせてくれます。


そもそもロックンロールとは音楽スタイルの名称であり、今流行りのというよりは年季が入っているイメージがあります。近年ではロックという名称をよく耳にしますが、わたしの中で何となくロックンロールとロックは違っていて、ロックには新しさを感じます。
よく友達にロックって何?と聞かれる事があります。そんな折に思い出すのが、
ロックの中でもパンクロックについて
アメリカのバンド "GREEN DAY"のボーカル
ビリー・ジョー・アームストロングが
「パンクってなにか?」って
聞いてくるやつがいたんで、ゴミ箱を蹴飛ばして「これがパンクだ!」って言ってやったんだ。
そしたら、そいつもゴミ箱を蹴って
「これがパンクってことか?」って言うから、
「いや、それは流行だ!」って言った
         引用 : ロッキング・オン2013.6
と言っていたことや
日本でいえば2人組バンド"MOROHA"のラッパー、
アフロさんが"革命"という曲のリリックで
ヒップホップもロックもジャンルじゃない
それは魂の名前だ
と歌っていたことです。

これらを例にあげてそのまま詳細に説明する事は出来ますが、何分熱が入り過ぎてしまうので、その場の会話を埋めるためだけに問われていそうな場合は、代わりに当たり障りのない事を言ってどうにか誤魔化しています。全然ロックじゃありませんが...


そんなわたしがロックと出会ったのは、
幼い頃に父がVHSに録っていたブルーハーツのライブを観た時でした。
それまでは家族が好きだったSMAPから始まりJPOPをよく聴いていたのですが、初めて聴いたパンクロックというものに衝撃を受けました。
身体中に電撃が走り、胸を掻きむしられたような痛みにも似た感動がありました。
俺もこれをやりたい! そう思いました。

当時のわたしにとって大人は、当たり前にルールを守り、落ち着き、ちゃんとしているという印象があり、画面の中で表情をくるくる変えながら暴れ、飛び跳て演奏している彼らとはずいぶんと違っていました。
それでもわたしはこうなりたいと思いました。
常識や一般的な考えを脱し、全身の躍動に音楽と言葉が乗っかってそれが強烈なメッセージとなってこちらに伝わってくる。こんなにかっこいい大人はいない!と。

そして今、わたしはその姿を友達にみています。
7年程前に山口から出てきた彼と音楽を通じて知り合い、仲良くなってからは何をするにもどこに行くにも一緒でした。
お寿司を食べに行って全身に蕁麻疹が出て、わたしが何だこれは!?と慌てふためいている時も一緒でしたし、検査を受けて結果を聞き、膝から崩れ落ち、わたしの元から遠ざかっていくエビとカニに手を振っている時も一緒でした。

わたしは途中で挫折し、諦めてしまいましたが、
彼は今も音楽を続け全国の様々な場所でライブをしています。彼の声を聴くと、いつも安心します。
どれだけ時間が経っても出会った頃のまま真っ直ぐに歌を歌ってくれるからです。
彼が作る曲が好きですし、彼らが音を鳴らし続けてくれることで、わたしは勝手に自分の果たせなかった夢が続いているようにも感じています。

これからも彼らはどこにも寄り道をせずに心から直通で生み出した言葉を叫び続けてくれる事でしょう。友達のバンドだから応援しようではなく、もうとっくに純粋に好きなバンドの1つとしてわたしの心をデカデカと占める彼らの行く末を目に焼き付け、拳を突き上げ、いけぇ〜〜と叫び続けたいと思います。

ロックンロールとはわたしが思うに
生き様の証明です。
自分が思うカッコいいをダサいを信じ、貫いていきましょう!
う〜〜ロックンロール🤘🏻




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