【マシュマロ】「あなたのセクシャリティは?」について
マシュマロ回答第2回です。
今回も鋭意回答させていただきます💪
お送りいただきありがとうございます。
僕のセクシャリティについて聞かれることは、リアルな生活の中で言うとそう頻繁にはありません。
※僕は᙭ジェンダーの身体女性で、公私ともに主にメンズ服を身に着けて生活しています。パートナーは女性です。
気にはなるけど、気遣いから聞かないでくれている人もいるんだろうなと想像しています。こちらから説明しても良いのですが、相手がどの程度LGBTQ+に関する知識があって、どこまで説明するかなど考えながらになるし話が長くなるので多くはパートナーは女性、とだけ伝えて僕のジェンダーの部分は割愛しています。相手が望むなら説明しますが、大抵そこまでの興味を僕に抱いてはいないと思っているので、対僕に関しては女性のパートナーがいる人、程度の理解でもまずはいいかなと思います。
質問してくださったかたはきっと、「やっぱりいい気分はしないものですよね?」と問われた当事者を嫌な気分にさせてしまうかもと考えて、聞かないでくれているタイプなんじゃないでしょうか。
実際嫌と感じるかどうかは、相手との関係性や質問されるシチュエーションによる部分もあるとは思いますが、正直言って聞かれるシチュエーションを想像してみると。ポジティブな場面ってほとんど思い浮かびません。僕だけかもしれないけど。
なので、気遣いから聞かないでくれているのは当事者のひとりとしてはありがたいです。聞かない方が良いからと言って憶測でひそひそされるのが一番嫌かな。「どっちかな?」なんてクイズのネタにはしないでください。悪気がなくても絶対だめです。
僕は普段メンズファッションでメンズカットで暮らしているので、トランスジェンダーヘイトが高まった時には、「自分も女風呂の入り口で止められるのでは」と怖くなりました。
個人的に聞かれて嫌ではないなと感じるのは、ちゃんと学びたいとか相談したいといった真面目な理由がある場合ですかね。後学のためや知識として質問を受けることはないこともないんです。これは僕のキャラクターによるものなのかもしれません。
そんな質問を受ける際、多くは「失礼な質問だったら申し訳ない」「もし答えたくなかったら答えなくて大丈夫」と前置きをしてくれるかたばかりです。ここもやはり気遣いですね。
どういうつもりで聞かれていのか前提がわからないと、ギョッとしてしまう質問でもあるので、聞くにしても質問の意図は事前に伝えてからの方が絶対にいいと思います。理由が「なんとなく気になって」なら質問は飲み込んでおくのが無難です。この質問に関わらず、相手が困る質問は理由がなければ飲み込むでしょう?
気遣いながら質問してくれたかたの中には、
「これまで同性愛者はみんな異性になりたい人(トランスジェンダー)なのだと思ってた」
というかたもいました。僕のセクシャリティや職場では見えないプライベートな背景を伝えると、当事者には色々なセクシャリティやジェンダーがあって、みんながみんなトランスジェンダーではないことが知れて良かったと言っていました。そもそもでトランスジェンダーのかたは異性になりたいというより、自分の性と身体の性の違和を解消するのであってなりたいはちょっと違うのでは……とも伝えたのですが伝わってるといいな。まぁ要は僕のことも男性になりたいトランスジェンダーだとそのかたは思っていたので、その答え合わせをしたかったのだそう。もしそうなら今後男性として接したほうが僕らしく居られるかなど、そのかたなりに僕のことを考えてくれていたようです。
この答え合わせも、質問者が僕にとってとても良くしてくれる信頼関係のあるかただったから答えたけれど、仲良くなったら「なんで答え合わせに付き合わにゃならんのだ」と思ったかもしれません。しかし信頼関係が築けていて、知識はなくてもなおかつ僕のことを考えてくれていたんだなと、ありがたく気持ちだけ受け取りました。
個人的には家族が当事者かも、自分も当事者かも、友人が当事者かも……そんな背景があったりして悩みやもやもやを抱えていて、その相談のために質問したいのであれば───なんとなくそういう悩み相談のための質問であったら聞かれても違和感ないかなとも思います。僕はね。
ああでも、当事者全員がそういった悩み相談に乗ろうとか、こういったマシュマロ答えますみたいなことをやりたいとは思っていない(僕がたまたまそうだっただけ)というのは念頭においていただけると幸いです。当事者はひとりの人であって、LGBTQ+専門書でも教材でもないので。
それでも質問したい時は、当事者として以上に目の前にいるひとりの人として気遣いながら聞いたほうが良いと思います。
𖤣𖥧𖥣。𖤣𖥧𖥣。𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧⚘
質問はマシュマロにて受け付けております。
答えにくいものはお答え出来ないかもしれませんが、改めて聞きにくい素朴な疑問や「こういう場合ってどう思う?」「こういう時どうだった?」といった質問など。
当事者はもちろん当事者でない方もOKです。
LGBTQ+専門家ではないので、あくまで当事者のひとりとして回答いたします。