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ノルウェーといえばフィヨルドでしょ

ノルウェーと聞いて多くの人が連想するのは、「フィヨルド」と「オーロラ」ではないでしょうか。
私たちが住む町スタバンゲルは、観光名所、リーセフィヨルドの玄関口に位置しています。

ということで、ノルウェーに到着した翌日に、リーセフィヨルドをめぐる3時間ほどのクルーズツアーに参加しました。(ホテルがクルーズ発着所から徒歩3分。天気がよかったので下調べも全くないまま、衝動的に乗船です)

ヨーロッパ人に大人気?フィヨルドクルーズ

チケットをオンラインで購入し、午後12時のツアーへ。
8月半ば、サマーホリデー終盤の時期でしたが、観光客の多さにまず驚きました。特にコロナ入国規制の厳しかった日本を経験した後だったので、マスクなしで、密な状態で人がわさわさ集まっていることにおののきました。
ヨーロッパは観光業が完全に復活している、と実感したものです。

観光客を見ると、ドイツやフランスなど、ヨーロッパ圏からの人々が多い印象でした。その時期、ヨーロッパは猛暑と言われていたし、少しでも涼しそうな北欧は人気なのでしょうか。(ヨーロッパ圏内から見たノルウェーの魅力も探っていきたいところです)

多くの観光客をのせたクルーズ船

リーセフィヨルド、クルーズツアーの見どころ

リーセフィヨルドのツアーでは、船内で観光案内のアナウンスが流れていました。そこから拾ったツアーのポイントを写真と共に振り返ってみたいと思います。

  • 出発地、スタバンゲルの街並み
    漁港で栄えた昔の面影を残す古い町並みを見ながら、街を後にしていきます。

クルーズが発着するスタバンゲル港
  • 裕福なステイタス、海辺に建つ別荘地
    ホリデーハウスはノルウェー人にとっては憧れ。海が見える眺めのよい丘や島にあればなおさら。建築規制があるので不動産市場に出てくることはめったになく、出ても驚くほど高額だとか。現在ある別荘は、代々受け継いできた所有者がほとんど。

船着き場を持つホリデーハウス
  • サーモンの養殖
    サーモンといえばノルウェー。リーセフィヨルド内にも養殖場がありました。テクノロジーを使った養殖に力を入れている模様。AIやセンサー技術を養殖に応用していく流れはここでも。

出典元:https://www.stavanger.kommune.no/en/stavanger-business-region/aquaculture/
  • クルーズの目玉、プレーケストーレン
    海面から600メートル、断崖絶壁の絶景ポイントとして名高いプレーケストーレンを下から眺めます。映画「アナと雪の女王」でも登場したとか。崖の上から景色を眺めるハイキングが人気とのことで、私たちも来年の夏は挑戦?(足がすくみそうでかなり怖い)

長方形の崖が飛び出して見えるのがプレーケストーレン
  • 絶壁と、そこから流れ落ちる滝
    フィヨルドの絶壁が連続するポイントでは、クルーズ船を断崖ギリギリまで近づけてくれます。そびえたつ壁に入り込んでいく冒険感がなんとも。絶壁から流れ落ちる滝も当然迫力があり、水しぶきがかかる距離までどんどん接近していきます。

断崖のすぐ近くまでクルーズ船を寄せてくれます
断崖を豪快に落ちてくる滝
  • 癒しポイント。岩場に生息するヤギたち
    クルーズの途中で船が岸に接近したと思ったら、船員さんが岸に渡り、ヤギに餌をあげておりました。3匹のヤギさん、(ノルウェーの民話、「3匹のやぎのがらがらどん」を思い出します)クルーズのお客さんが楽しめるように餌付けされているのでしょうか。

ヤギに癒される観光客たち

他にもポイントがあったと思うのですが、撮影に夢中になっていたり、英語聞き取れなかったりで💦 記憶に残ったものだけピックアップしてみました。

今さらですが、フィヨルドとは。そしてツアーの振り返り

復習として、フィヨルドがどうやってできたかをもう一度学習してみました。氷河と関係しているはずだけど、いつ、どうやってできたんだっけ?

ノルウェーなど寒冷地域では、氷河期より長い年月を経て氷河が土地を浸食し、深いU字谷が形成され、そこに海水が入り込んでフィヨルドが作られます。
(ちなみに、河川が谷を浸食してV字谷が作られて出来るのがリアス式海岸。地理の授業では必ず習いますね。)

そんな大自然の歴史とスケール感を感じながら、気持ちよい海風にあたって景色を眺める、これがフィヨルドクルーズの楽しいところだと思います。

ちなみに、シーズン中は観光客が多く、クルーズ船もほぼ満員になります。船上で景色がよく見えるスポットは混雑しますが、写真が撮れない、とあせる必要はありません。なぜなら、3時間のツアー、復路はみんな船内に腰かけてまったりしがちなので。往路はガイド音声を聞きながら船内でゆっくり、復路は人が少ないデッキに出て撮影タイムにしても良いかも、と往路で人にまみれて疲れた経験から学びました。

たくさんの入江が次々に現れます
クルーズ船も絵になります


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