ノルウェーのイケてるアウトドア・スポーツブランド
ノルウェー含め、北欧には優秀なアウトドア・ブランドがいくつもあること、私はここに来るまで、ほとんど知りませんでした。
アウトドア製品に詳しい人を除けば、日本ではあまり知られていません。
もとの値段が高いうえに、輸入コストが上乗せされて割高になり、アジアでの流通が少ない。それに日本では、アメリカや国内のアウトドア・ブランドがすでにマーケットを握っています。日本にはモンベルやスノーピークがあるし、アメリカのPatagonia、L.L.Bean、The North Face はファンも多い。
でも、ノルウェーは自然が豊かで、アウトドア・スポーツが盛んな国のひとつ。アウトドア用品が充実していないはずがない。
実際、厳しい自然環境なので、防水・防風・防寒機能がすぐれた製品が揃っています。
さらに、環境保全意識が高く、素材・製造にこだわったブランドが多いのも特徴。アウトドア・ブランドらしい歴史と哲学をしっかり持ち合わせています。
ということで、先日、スポーツアウトレット・セールで大人買いしてしまったお話と、現地ブランド情報の小マメ知識をシェア。
セールで狙うならアウトドア・ブランド
先週、ノルウェーはブラックフライデー・セール(感謝祭後のセール。クリスマス商戦が本格化します)でした。
そんななか、最近お友達になった日本人ママさんからとっておき情報が。
隣町のスポーツアウトレットで大セール開催中、と。
ノルウェーにいるからこそ揃えてみたい現地スポーツブランド製品。でも、普通に買うには高すぎるから、セールが狙い目よ、と。最大70%オフと聞き、これは行くしかない、と火がつきました。
足がないので、時間かかるけどバスで行こうかな、ひとりで場所わかるかな、と悶々としたのを察してくれた彼女。数日前に行ったばかりというのに、車で連れて行ってくれるとの申し出。なんて優しい世界!
日本人ママ、韓国人ママと一緒に、車でアウトレットまでドライブ&ショッピング。お友達と一緒にセールに行くなんて、何年ぶりだろう!
テンション高く、気合十分で向かいました。
ノルウェーのアウトドア・ブランドをピックアップ
アウトレットで見つけて好きになった&気になったノルウェーのブランドを簡単にご紹介します。
Bergans (ベルガンス)
日本ではテントが有名らしいのですが、ウェアも小物も品ぞろえ豊かです。
どれも機能的デザインで、適度にスポーティな感じ。かっこいいので普段使いでも全然いけます。
創業は1908年。自転車整備士だった創業者ベルガンさんがバックパックを制作したところから始まったとか。1913年から、ノルウェー軍のバックパックはベルガンスだそう。(wiki より)
ママ友さんがすすめてくれたスキーウェア、一目で気に入り即買いしました。70%オフですが、機能性、色、デザインともに遜色なしです。スキー用インナーと、ニット帽と、ハイキング・パンツも追加して大人買い。
NORRØNA (ノローナ)
こちらはハイブランド。ベルガンスと比べてお値段かなり高めですが、ビビッドな色合いとスマートなデザインが魅力。スキー、スノボ、トレッキングなど、山に強いブランドだそう。
創業は1929年。現在は3代目で、家族代々引き継がれたブランドです。技術革新で知られ、研究開発に力を入れているとのこと。(Wiki より)
本格派で、アウトドア通に愛されるブランド、といった感じでしょうか。
HELLY HANSEN (ヘリ―ハンセン)
ノルウェーブランドのなかでは日本でも知られるビッグブランドで、歴史も長い。1877年創業。
防水に特化した工業製品・ウェアの開発から始まり、北海油田の作業服、スポーツ用品と製品の幅を広げてきたブランド。海や水に強いのが特徴で、長年にわたる素材開発の歴史を持っています。(Official webより)
硬派な感じに聞こえますが、ウェアは都市型スポーツウェアとして人気。HHの大きなロゴが入っていて、スマートカッコいい感じです。
KARI TRAA (カーリ トロー)
スキーのオリンピック選手だった女性、カーリが2002年に創業した、女性向けのスポーツウェアブランド。競技時代に彼女が編んだニット帽が女子選手の間で評判になり、ブランドをおこすきっかけになったそう。(Official web より)
歴史が浅く、メジャーではないけれど、ノルディック柄のインナーウェアが暖かそうなうえに、とっても可愛い。乙女心をくすぐるデザインです。
番外編:スェーデンの Fjällräven (フェールラーベン)
私的お気に入りブランドをおまけで追加。きつねマークのロゴが目印のスェーデンのアウトドア・ブランド。
(ランドセルの代わりに使えそうな)箱型バックパックが有名です。
ノルウェーの寒さに耐えうるコートが欲しいと思って探し当てたブランドでした。1960年創業、サステナブルや環境保護にこだわり、丁寧なブランド作りでファンを増やしています。
ノルウェー人のおしゃれ=スポーツウェアは本当か
ノルウェーときいて、ファッション、おしゃれ、といった言葉が結びつくことはあまりないようです。
町の人たちの服装を見ていると、ベーシック・シンプルという印象。
ノルウェー生まれのハイブランドって聞かないし、ブランド物を身につける人もすごく少ない。
北欧のなかでは、田舎者、素朴、(悪く言えばダサめ)、といった評判があると聞かないわけではありません。(シンプル好きな私には好印象ですが)
そんなノルウェー人ですが、上記ブランドのようなスポーツウェアを着るとかっこいいのです。スポーツしている人が多いので、ひきしまった体型に、洗練されたデザインと鮮やかな色のスポーツウェアはよく似合います。公園を走っている人がいちいちオリンピック選手に見えてしまうという。
本人たちもスポーツウェアが似合うのは自覚しているようで(?)日常的に着ている人が多いです。町カフェで、ジャージやアウトドアウェア着てる人いても違和感のない世界。
ということで、私ももっと種類を揃えて日常的に着ていきたいし、ノルウェーブランドを着こなせる(ようするに、ひきしまった体型になる)ようになりたいと密かに思っています。