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フィヨルド港と石油の町。ノルウェー・スタバンゲル

ノルウェーがどんな国かも、これから住む町がどんな所なのかも、よく調べもしないままノルウェーに移り住んだ私。日々生活しながら、だんだんと町の個性をつかんでいるところです。

この1か月で見えてきた、ノルウェー・スタバンゲルはこんな町。

フィヨルドの南端に位置するノルウェー第三の都市

Stavanger の位置

南北に長いノルウェーで、スタバンゲルは最南西に位置しています。南と言っても、北海道の北端よりも緯度は高いのですが、暖流のメキシコ湾流が北海を流れるので、冬でもものすごく寒くなることはなく、雪は少ないそう。

しかし!北海沿岸は雨が一年中多いらしいのです。「レインコート」は生活必需品と言われました。
また、緯度が高いせいで夏は日照時間が長く、冬はとても短くなります。冬の暗さと寒さに耐えられるかが私の一番の懸念です。

ノルウェーの海岸はフィヨルドが続きますが、スタバンゲルはその南端。風光明媚なハイキングコースがあるので、アクセスがよいスタバンゲルにはクルーズ船や飛行機で、ヨーロッパ各地から多くの観光客が訪れます。
私たちが泊まったホテルは港のすぐ近くで、観光シーズンの賑わいと、毎日のようにやってくる巨大なクルーズ船に驚きました。

港に停泊するクルーズ船

人口は約14万人ほどの小さな町ですが(規模感的に大分県別府市くらい)、ノルウェー第三番目の都市とのこと。(1番オスロ、2番ベルゲン)
ノルウェーは大都市がなく、中小都市が分散する国。そもそも人口は545万人ほど (https://www.ssb.no/en) で、 人口規模は以前住んでいたシンガポールと同じくらいなのです。
ちなみに、ノルウェーの面積は日本と同じくらい。地図では全然大きく見えるのですが、メルカトル技法で拡大されているのですね。

港の風景。レストラン、バー、博物館、お土産屋が並びます。
白い壁の街並みも特徴(白いペンキは裕福の象徴だったとか)

スタバンゲルといえば石油の町

スタバンゲルの名が知られているのは、ノルウェー石油産業の中心だから。

スタバンゲル・オイル博物館

実は、石油が発見されたのは割と最近で、1960年代。それまでノルウェーはヨーロッパでも貧しい国だったとか。
スタバンゲルの古くからの産業は水産加工業で、缶詰工場が多いそうです。(港のホテルでは魚デザインの家具や装飾がたくさんありました)

椅子(大漁デザイン)
缶詰装飾があちこちに

北海で石油が発掘されるようになってから国は急速に豊かになり、豊かな財政をを維持するため、EUは非加盟のスタンスです。
スタバンゲルは石油発掘の拠点となったそうで、洋上採掘プラットホームや精製所、貯蔵施設が作られました。
スタバンゲルには外国人人口が20%と多いですが、石油関係者が多いようです。ちなみにNATO軍の基地があるので軍関係者もいるようですね。

スタバンゲルの歴史や石油産業については聞きかじりも多いので、これからぼちぼち学んでいけたらなと思います。


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