ノルウェー的な海のホリデー
ノルウェー最南端に行ってきました。太陽と海のバカンスを求めて!
旅行にしても、すべてが行き当たりばったりの我が家。
大して計画をたてることもなく、Google Map やオンライン旅行サイトのおすすめに従ってその場で宿泊先やアクティビティを決めるような塩梅。
ローカルの人々に人気の宿泊先やレジャー施設をはしごしたことで、一般的なノルウェー人が楽しむ海辺ホリデーの過ごし方を垣間見みることができた気がします。
(注:旅タイプとしては、ファミリー層・ゆるめアウトドア)
海が見える小屋か、プール付きホテルか
ホリデーで頭を悩ます宿泊先ですが、ノルウェーでの選択肢は大きく分けて小屋(Hytte ヒッタ)かホテル。
我が家の場合、小屋ならば、寝具やキッチン道具を持ち込むハードコアな小屋ではなく、電気製品からキッチン用品まで、すべて揃っているロッジのような(Airbnb的な?)小屋を探しました。
運良く、目の前が海という良いロケーションの小屋が空いており、そこで一泊。テレビ、食洗機、Wifi まで何でもあるのに、食事直前になって調味料が置かれていないことに気づき、自分達の準備の足りなさを後悔。
次回からは最低限の油や塩胡椒は持参しよう、という学びを得ました。
小屋のテラスで、海やボートを眺めながらBBQすると、いつもと違うゆっくりと豊かな時間が流れます。この国には、こんなひとときが好きな人たちがきっと多いのだろうな、と感じます。
一方、大きめのファミリー層向けホテルにも宿泊しました。
リゾートホテルの目玉は大きなプール施設。スライダーやジャクジーがついているレジャープールで、たくさんの家族で溢れています。
ホテルの中やレセプションのまわりで、バスタオルを巻いた姿で堂々と歩き回る人たち。日本の旅館で浴衣姿で温泉から出てくる人たちが思い出されます。
余談ですが、ノルウェーではキャンピングカーで旅行する人たちも多いです。主要な道沿いには、オートキャンプ専用の宿泊施設もたくさんあり、いつかそんなロードトリップをしたみたいとも思うのでした。
ボートに乗って沖に出る。
今回息子たちがやってみたかったのが、魚釣り。
アクティビティ施設で聞いてみると、
「モーターボートを運転して沖に出るといいよ」
運転?私たちで?
そう、ノルウェーでは18歳以上であれば、船舶免許不要でモーターボートが運転できるようなのです。お店のスタッフによる簡単な説明を受け、夫がおそるおそるモーターボートを起動します。
桟橋付近と浅瀬は特に慎重に、あとは付近の地図を片手にボートを進めていきます。気持ちよく水飛沫があがり、海からみる島や家々の景色が楽しい。
息子たちはルアー釣りに挑戦したのですが、糸が切れたり、絡まったり、海藻を吊り上げたりと悪戦苦闘。魚がかかる手応えがないなか、周囲のおじさんたちは次々と釣り上げている様子。
良いスポットを探してねばることさらに数十分。
次男が投げ入れたルアーがついに反応しました。イキがよく、予想以上に大きなタラがかかっていました。
成果はこの1匹だけでしたが、BBQのメインとなり、しっかり私たちのお腹を満たしてくれました。
この付近はタラがよく釣れるようで、おじさんたちの釣りグループをたくさん見ましたし、桟橋付近には捌くための調理場があり、皆手慣れた手つきで魚をおろしていました。
翌日のドライブ道中では、おだやかな川が近くを流れていることがわかり、カヤックにも挑戦。
思ったより簡単に漕げてすいすい進み、気持ちのよいものでした。
モーターボートにしてもカヤックにしても、レンタルしたら完全に放置状態。それは自由でもあり、ちょっと不安でもあり。
ここではアウトドア・アクティビティは基本自己責任であることをやはり感じます。
サウナで1日を締めくくる。
今回うれしかったのがサウナ。
ノルウェーに来て初めて体験するサウナです。
サウナといえばフィンランドですが、ノルウェーでも海のそばに作られたサウナを時々見かけます。ここのサウナは、小屋を運営する海リゾート施設の一部でした。
海に面した壁は一面の窓。木の香りがするまだ新しいサウナで、海を見ながら汗をかくと、1日の疲れも流れていきます。
汗をかいたら目の前の海にチャポン!が本場らしいのですが、なにせ海の水は冷たい。ノルウェー最南端とはいえ、5月の海はとても冷たく、海ポチャはとても無理。それでも、海風で乾燥した肌がじわじわ温まり、潤され、整う体験ができました。
天気のよい連休はドライブに出かけ、小屋に宿泊し、ボートやカヤックに乗って海に繰り出し、夕食の魚を釣って、海を見ながらBBQした後はサウナで温まる。
振り返ると、とてもノルウェー的な海のホリデーを過ごした気がするのでした。
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