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『ユールストーム ~クリスマスまでの24時間~ 』今年のクリスマスにぜひ
もうクリスマスが目の前ですね。
クリスマス・ホリデーに入り、たくさんの人がノルウェーを離れる中、私たちはお留守番状態。
家族が1人ずつ風邪にかかり、今は私がこじらせてるところ。
そんな中で私を癒してくれたものがNetflix のノルウェードラマ、『ユールストーム クリスマスまでの24時間』でした。
ユールはクリスマスで、ストームは嵐の意。
クリスマスの吹雪で飛行機が全便欠航となり、ノルウェー・オスロ空港で足止めされた人々の24時間の群像劇です。
登場するのは20人超!
約30分の全6エピソードなので、多すぎではと思うかもしれませんが、登場人物各々の個性が際立っていて、テンポ良く展開されるので全く問題なし。
空港が舞台とあって、空港で働く人々とそこで足止めされた旅人たち。
それぞれの旅には理由と目的があるけれど、それは常に楽しいものとは限らない。
彼らが出会い、触れ合う中で、それぞれが抱える痛みが顕在化され、解きほぐされていく。
ラブストーリーもあれば、親子や夫婦問題、貧困や金銭問題も出てきます。出てくる人々の年齢、性別、人種も多種多様 (そこはすごくネトフリっぽい)。だから、彼らの中の誰かに自分を重ね合わせることがきっと可能です。
西欧ではクリスマスツリーの下に、山のように沢山のプレゼントが置かれますが、登場人物の1人1人がそんなギフトのようでした。
何が入っているかは箱を開けてみるまで分からないけど、その中には、誰かの愛が感じられる、心温まる何かが入っているのです。
ギフトをひとつひとつ開けるような楽しさのある、クリスマスにぴったりのヒューマン・ドラマでした。
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余談
ノルウェードラマということでノルウェー目線から観てみました。(ちょっとネタバレ入ります)
電子マネー送金アプリ Vipps (ノルウェーしか使えない)をスェーデン人がバカにしてるところに私は爆笑。
ノルウェーのクリスマスディナーをさりげなく酷評してるところも苦笑い。
トロムソを北国のパリと言い、オーロラを最後に見せてくれたのは嬉しいおまけ。
そして、オスロ空港の美しさ、木をふんだんに使った天井や休憩所はやはり絵になるな、と思いました。(ヘッダー写真はこの夏に撮ったオスロ空港でした)