ちょっと変で快適なノルウェーの借家
今我が家が借りているお家、日々快適に暮らしていますが、なかなかに変わっています。ノルウェーのお家だから、というよりも、このお家がユニークなのかもしれない。
私たちがノルェーで縁あって住むことになった、そんなおうちをご紹介します。
ノルウェーの家探し
ノルウェーのお家探しは、オンラインサイト( FINN.no )が大活躍。家から車、日用品まで何でもそろった売買サイト(アプリ)です。
ノルウェーの借家・売家の多くはこのサイトに掲載され、基本的に情報はすべてオープン。
我が家は移住のタイミングとマーケットのタイミングが合わなかったり、手続きがあちこちで滞ったり、エージェントやオーナー達とのコミュニケーションが一筋縄でいかなかったり、家探しはそれはそれは難航しました。
そんななか、決め手となったのはただひとつ。
「子供たちの学校が徒歩圏内」
これが何よりの優先事項となり、今の家に決まりました。
もっと生活に便利そうな場所もあったし、オーナーがとても親切そうなお家もありました。だけど最終的には、家探しは、最優先事項と縁とタイミング、これに尽きます。
そんな感じで決まった今の借家。ちょっと変わってるな、と思うのはこんなところ。
地下に住人がいる
借りたのは一軒家。マンションでもアパートでもないのですが、実は3家族が生活しています。
表から見えるお家全体(表玄関、1階と2階、ガレージ)を使っているのがうちの家族。裏から見える地下を使っているのが他の2家族とそれぞれのペットたち。
地下といっても、目の前は芝生が広がり、窓は大きく、普通に生活できるスペースが十分あるようです(入ったことない)。
入り口が違い、生活音は全く聞こえないので、時々家の前ですれ違う時に挨拶して、あ、いたなって思い出すくらい。
ノルウェーでは地下室が広いお家が多く、切り分けて貸し出すお家も割とあるようです。ここに下見に来た時も、あ、そういえば、、って感じでさらっと伝えられた感じ。最初聞いたときはかなり驚きましたけどね。
バスルームのこだわり
家のオーナーは、40代後半のノルウェー人、土木エンジニアさん。レストランの設計・施行に携わることもあるらしく、このお家もあちこちに彼のアイディアとこだわりが感じられます。
そのなかでもこだわりを感じるのが、バスルームと台所。
実際、バスルームは最初見た時、かなりとまどいました。
広いバスルームの真ん中にトイレがある。
そしてそのトイレはウォッシュレット(ノルウェーでは超珍しい)
トイレの後ろにシャワーがあり、仕切りがない。
シャワーカーテンすらついていない。
ちなみに夫は、ウォッシュレットがこのお家に決める後押しとなった様子。(水しか出なくて冷たいし、強弱の調整もできないので、結局使ってない)
素晴らしいのは、バスタブを使えること。
お湯をいっぱいにためても、何度か継ぎ足しても、温かいお湯が存分に出てきます。海外だと、追い炊きがないし、お湯がすぐに水になることが多いなか、毎日湯船に浸かれるのは本当にありがたい。
シャワーが少し床に飛び散ったとしても、トイレがオープンすぎでも、何てことないってもんです。
銃を持ったアーミーが近くにいる
場所的に学校に近いのですが、軍の練習所にも近い。
銃を持った若い男女が訓練している姿が時々目に入ります。
雪の降る真夜中、外で行進が始まったり、筋力トレーニングする光景を見るとかなり驚きます。
この地域を巡回することもあるらしく、オーナーに言わせれば、こんな安全な場所は他にない、とのことですが。
やっぱり快適なところ
この家に決まるまですったもんだあったし、ちょっと変わった点もいっぱいあるけど、今のお家はとても気に入っています。
木がふんだんに使われて北欧らしいところや、2階のサンルーム。(日光を浴びるスペースですが、冬は寒すぎて入れない。。)
完全2重窓で床暖房が暖かいところ。息子たちは真冬でも家では半袖。
(2階は床暖房入らないので、階段上るとひんやり。。)
大きな本棚があるところ。
(本棚にリラックス効果があることを新発見。)
住んで2か月、いまだにほぼ家具なし生活です。今リビングにあるのはクリスマスツリーだけ、という。
ずっと住む家ではありませんが、今しか住めないお家です。
家族の中で家で一番長く過ごすのは間違いなく私だし、快適に、居心地よい空間にするのが2023年の抱負かな。