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綱渡りなトランジット旅

ノルウェーから日本までの母子3人トランジット旅の様子を以前投稿しました。「大変だったけど楽しかったな」と思い出しますが、日本からノルウェーへの戻りは、「大変だった、、、」と労りの気持ちで思い出されます。

帰路のトランジットはヘルシンキとオスロ。
「帰りも旅行を楽しみながら元気に帰ろう!」の予定だったのですが、想定外に綱渡りな旅になりました。

荷物が大量すぎる

日本では大量の食料品を調達するつもりではいたのですが、私の想像を上回る勢いで買い物する夫。スーパーのカート2台があふれるほどの爆買い。
カレーのルーやソース類はキロ単位の業務用。かさも重さもすごいことに。

業務用コーナーでお買い物

夫は家族全員のフライトチケットに重量追加のオプションをつけ、新たに大きめのスーツケースを3つ購入し、何があっても持って帰る気まんまんです。1人につき預け荷物2個(大きなスーツケース)と手荷物1個(小さなスーツケース)を運べるので、家族4人で12個の大荷物。

日本の食材はノルウェーでは手に入らないか、手に入ったとしても3倍以上の値段。頑張って持って帰るぞ!とは思ったものの、

移動が大変

1個1個のスーツケースが重量制限いっぱいで重いんですけど。
トランジット2回もあって、それぞれ1泊するんですけど。。
そして夫は途中からまたも別スケジュール。2泊のトランジット旅はワンオペなんですけど。。。

トランジット旅の間、荷物をどう運んでどこに置くか、頭を悩ませました。「たくさん持って帰りたい欲」には対価がつくのだと実感。

ホテルはどちらも空港近くにとったのですが、それでも移動は大変でした。荷物が入るか心配しながらタクシーを呼ぶと、近い距離でも料金高くて驚いたし、連絡バスを使うと荷物の上げ下ろしで汗かくし。

人数と荷物の数を入力してタクシー呼んだらこのサイズがやってきた

日本の商品がノルウェーでめちゃ高い理由のひとつは輸送が大変だから。そんな基本を実際の苦労をもって学びました。

荷物が並んだところ

パスポートの期限が!

日本滞在中に、次男のパスポート期限があと1ヶ月に迫っていることが発覚(なぜ気づかなかった。。)。
ビザがあるのでノルウェーに入国できるにしても、パスポート期限が切れたまま滞在するわけにはいきません。住んでる町に領事館はなく、オスロに手続きに行く必要があります。

そんなやむを得ぬ理由で帰路のトランジットはオスロ経由にし、1泊することになりました。

オスロの日本大使館では、遠隔に住む申請者のためにパスポートを即日発行してくれる特別措置があります。事前に連絡をとり、直前だったにも関わらずトランジット日にアポをとることができました。

当日午前11時に訪問して申請書を提出すると、なんと同日午後1時半には新しいパスポートができあがりました。3時間以内で発行いただいたことに感動するとともに、ほっと胸をなでおろしました。我が家からオスロに行くとなると時間もお金もかかるので、ありがたい限りです。

話はそれますが、パスポート発行まで半日はかかるだろうと思っていたので、オスロからバスで20分ほどの距離にある博物館エリアに行ってみました。次男の希望でバイキング博物館に行くはずでしたが、場所が移動していたようで建物が探せず、仕方なく近くにあった民族博物館へ。

なんとそこには前から見てみたいと思っていた木造教会(スターヴ教会)があり嬉しい驚きでした。予想しないチャレンジが続いていましたが、こんなサプライズなら嬉しいものです。

博物館に移築された中世のスターヴ教会
教会のなか

長男の発熱

中学校の体験入学は1泊2日の学年行事で楽しく終わった長男。旅行が続いた疲れが出たのか、日本 - ヘルシンキ便での寝不足が祟ったのか、ヘルシンキに着いてから具合が悪くなってきた様子。

朝、ホテルに着いても外出する元気がなく「僕、寝ていたい」と。
次男と私が市内に出かけ、午後戻ってきた時もまだ体調が悪そうです。
そこで熱を測ってみると38度。そして1時間後には39度に。

スーツケースをあさって薬を探しても大人用の強い薬ばかり(日本で子供用の薬を買い忘れた失態)。ホテルに聞いても薬は置いていないし、近くのスーパーは大きな幹線道路の反対側。閉店する前にと、大きな橋を急いで渡って薬と食品の買い出しです。

大きな幹線道路

翌日はオスロ便だし、それまでに熱が下がるかヒヤヒヤです。
コロナ検査キットを持っていたので念のためにチェックし、陰性は確認。
熱さえ下がれば飛行機に乗れそうだけど、無理はさせられません。オスロ便を延期するか、彼の回復を期待するか、ギリギリの攻防です。

薬のおかげか、翌朝、熱は下がっていました。フライトは午後2時。
本人は普通に動けそうだし、1時間半のフライトなので、予定通りに旅を進めます。荷物は私が担当し、日本で出番のなかったマスクが旅の最後に役立ちました。

オスロ空港

長男はオスロでもホテルから動かず、ひたすら寝て回復に努めます。
翌日は薬は必要なくなり、食欲も戻り、どうやら山は超えた様子。またも胸をなでおろします。

ようやく最後のフライトを終えて最終目的地スタバンゲルに着いた時は心からほっとしました。
大量の荷物を片付けた後、私に熱が出たのは想定内の出来事です。

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