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育児休暇について考えてみた

育児休業制度というものがある。男性女性ともに申請により取得でき、仕事と子育ての両立のためには必要なんだけど。。。これをまだ活用出来ていない国があるんです。それは日本。。。

日本の育休取得率は男性=6.16% 女性=82.2%(平成30年度 厚労省)であり、育休期間は男性=5日未満56.9% 女性=10ヶ月〜12ヶ月55.6%(平成27年度 厚労省)となっている。

一方で、ヨーロッパでは 男性の育休取得率が高い国があり、例えばノルウェー=90%超 スウェーデン=80%弱 だ。この2国ではパパママクォーター制度と呼ばれるものがあり、男性が一定期間育休を取得しなければ給付金を貰う権利を剥奪される。また、フランスでは2021年7月から男性の育休取得が義務化されるため、より休暇を取りやすい環境に変化している。

日本の男性が長期間の育休取得を出来ないのはなぜなのか。ちょっと考えてみた。

この原因は日本の雇用制度にあるんじゃないかと思う。日本はパートナーシップ型と呼ばれ、職場で簡単な仕事から徐々に難しくしていき何年もかけて育てる、オンザジョブトレーニングが一般的だ。最初の給料こそ低いものの、経験を積めば詰んだだけ上がる。さらに、新卒正社員全員が幹部候補(ゼネラリスト)として雇われるため幹部になれるチャンスもある。

欧米と比べると仕事へのモチベーションを維持しやすい。しかし、社内で競争するため長期の休暇が昇進を阻害する。そのため、休暇が取りにくいだけではなく、子供を産むと休暇を取らざる得ない女性は「昇進を諦める」「子供を諦める」の二択となる可能性が高い。また、職場の雰囲気も業務が繁忙で職場の人手が不足していたことで、育休取得をしづらい雰囲気がある(平成29年度 三菱UFJリサーチ&コンサルティング)といった理由で申請を出来なかったという人が多くいた。

育休取得率の高い欧米ではジョブ型雇用と呼ばれるものが一般的だ。エリート層と一般ジョブワーカー層で仕事のスタイルが大きく違い、多くの人は給料がほぼ一生変わらないジョブワーカーとして働く。300万〜400万円の収入であり、2人で働き生活することが一般的だ。また、仕事も自分が出来るレベルのものしか与えられず、キャリアの積み上げることができない。こういった働き方をする人々は自然と生活を大事にしていくだろう。

さて、日本型の雇用形態が育児休暇取得を阻む原因ではあるが、欧米型の雇用形態に比べ素晴らしい部分も多い。昨今、大手企業を中心にジョブ型を目指す傾向がみられるが、パートナーシップ型の制度を維持しながら男性の育休取得や女性の社会進出を推進する方法はないのだろうか。

そんなことを考えて日々暮らす私なのでしたぁ。。。