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シリコンバレーのアルゴリズム心臓病診断スタートアップ経営記(序)

創業者の解雇、ピボット、CEO3人交代、レイオフ、ダウンラウンド、幾度ものブリッジ(つなぎ)資金調達、資本再構成、裁判、などと一社でここまで経験するか、のような体験をしたスタートアップを退職した直後に書いたものを他の経営周りの話と一緒にまとめよう、と思いnoteに転載しました。

本文中では無いと書いた「オチ」ですが、ここでこの会社の結末を書いてしまえば退職したほぼ1年後にこの会社はアメリカ医療界の冠状動脈由来心疾患の診断・治療のガイドラインが変更されたことにより製品の「臨床価値」を失い、投資家が戦意喪失して資金提供を打ち切り、解散・精算しました。

創業・起業そしてVC投資としては数多ある失敗例の一つでしかしかありませんが、いちプロフェッショナルの自分にとっては「創業魔もないスタートアップへの参加」「経営中枢への昇格」そして「脱日本の仕上げ」と三つマイルストーンを達成できたという意味で「成功」でした。

「たまたまうまく行った」スタートアップの10年分ぐらいの経験をその半分と少しで経験出来たと思います。

平均的な会社の寿命より個人のキャリア年数の方が長いこの地で、給料貰って学びつつ成長することができたのでプロフェッショナルとしての(時間と能力の)投資対効果としては極めて高かったと言えるでしょう。在籍中は報酬以上の仕事はした自負もあります。

そんな体験直後に書いた良くも悪くも「勢い」あるものなので以下7回、敢えて編集や書き直しはしていません。

タイトルは「シリコンバレー」で、血中バイオマーカーの測定値を使った「アルゴリズム」で心臓病の発症・発作予測を行う診断テストを手がけた「スタートアップ」での「経営」経験なのでなんの衒いもなくそれらキーワードを使わせていただいてます。看板に嘘偽りなし。

創業陣がスタンフォード大学の教授3名だったので「スタンフォード大学発」も入れても良かったのですが長くなるので割愛(笑)「日本と無関係な会社」は自分にとっては意味があっても読まれる方にはどうでも良いことなのでこれまた割愛しました。

最近またライフサイエンス関連の起業や事業相談に乗る機会が増えたついでに再掲しました。

(一曲だけヒットした演歌歌手じゃあるまいし、ドサ周りよろしくこの話だけ繰り返すのは本意じゃあ無いんですが)

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