”お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい…” - 忘れがたいことば
最強寒波が襲来とのことで、久しぶりの雪だ。
先週あたりは、このまま春になるかと思ったが、例年通り、この時期の寒波襲来である。
ただ、12月、1月とほとんど雪が降らず、根雪がなかったので、せいぜい朝晩の出勤・退勤時に、数センチのガリガリに凍った雪を、スノーブラシで車のフロントガラス(英語ではwind shieldとホントは言うのですが)を掻き落とすくらいで済んでいる。
朝ならば、家を出る10分前にエンジンをかけておけば、溶けかかっているから簡単に落とせる。
深夜、除雪車が除雪した後にできる”雪のカベ”を、スノーダンプで雪かきする必要が今シーズンはまだないので、楽チンだ。
ありがたいことだ。
しかし、除雪業者さんが上がったりというので、それも困ったものである。
電車も”雪や強風などの悪天候で、大幅な遅れ”ということがなく、電車通勤も楽々。
ありがたい、ありがたい。
今年は先週までは、寒さがそれほど応えず、晩酌の日本酒をずっと常温で(これがホントの”冷”ですよ)飲んでいたが、さすがにきのうからレンジでチンして熱燗、いやぬる燗にして飲んでいる。
寒いと”冷”ではやはり、厳しいのです、雪国では。
森鴎外の『渋江抽斎』の主人公の医官、渋江抽斎が江戸から弘前に移ったとき、寒さのため日本酒を飲み始めたとありました。
雪国の冬はやっぱり、燗酒なのですな。
そんなわけで(どんな訳だ?)、おとといと昨日の晩、You Tubeで八代亜紀の歌う「舟歌」(阿久悠作詞)を聞いてしまいました。八代亜紀さんは、熊本のご出身とのことですが、「舟歌」これがいいんです。
”お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい 女は無口なひとがいい 灯りはぼんやり灯りゃいい しみじみ飲めば しみじみと ... ”
最高です。
一瞬クラシック音楽ファンであることを忘れてしまいます。
ああ、あぶったイカでぬる燗が飲みたい…
そして傍らには、無口な美しい女性がいてくれて…
なんちゃって。
プチ妄想でした、失礼いたしました…