フリルの利用規約をレビューしてみた
スタートアップを立ち上げる上で、最初に時間を取る法律的な作業といえば、利用規約の作成だと思います。
ネット上にはさまざまな会社の利用規約が上がっていますが、その利用規約の各条項に関して、法的な観点から批判・解説したコンテンツはほとんどないように思います。そのため、今回は、このような法律的なコンテンツを有料で販売してみればどうなるか、という実験も含めてアップロードしてみたいと思います。
時間としては10時間ほどかけて作ったので結構なボリュームです。約25ページになります。
コンテンツの概要は以下のとおりです。
1.フリルのビジネスモデルの法的検討(資金決済法等)
→フリルの法的立場は資金移動業か?どのような法的立場で購入者から代金を受領しているのか?(債権譲渡構成?代理受領構成?)等
→1000円未満の売上金の払い戻し申請ができないことに関する法的問題点
2.各条項に対する法的観点からのコメント
→第2条、第8条、第10条、第19条及び第22条を除いて、それぞれの条項についてコメントを付しています。主なトピックを抜粋すると以下の通りです。
・規約への同意の取り方
・プラットフォーム事業者であることの宣言
・未成年者がユーザーにいる場合の条項
・ユーザーによるID保管の義務に関する条項について
・規約変更時の同意の取り方
・会員登録の取り消し処理について
・会員死亡時の取り扱いについて
・退会時の処理について
・プラットフォーム事業者が一切の責任を負わない旨の条項について
・1年以内の売り上げ引き出し期限の設定について
・出品者のフリルに対する返金義務の規定について
・ポイント付与の法的論点について
・フリルによる出品者の著作権にかかるコンテンツの利用について
・禁止事項の規定の仕方について
・反社会的勢力排除の条項について
・フリルに対するユーザーの賠償責任に関する規定について
・フリルの追いうる損害賠償責任の上限規定について
・準拠法及び裁判管轄の規定について
基本的によく考えられた規約で、修正すべきというコメントというよりは、どういう趣旨でこの条項があるのかといった観点からのコメントが主になります。
いわゆるプラットフォームビジネスの利用規約を検討している方には参考になると思います。
なお、同じような体裁で、競合サービスであるメルカリの利用規約も販売しておりますので、ご興味がある方はそちらもご覧下さい。
ご意見やリクエスト等ございまいたら、何なりとどうぞ。
それでは以下どうぞ。
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