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名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実♪伊良湖岬にて
本日の写真は、伊良湖岬の「大アサリ」です。潮風を浴びながらいただくと、特別感が増します。
アサリって美味しいですよね。こちらは網で焼いて、醤油をサッとかけてますけど、お味噌汁にしても、酒蒸しにしても絶品です。あの独特の「旨み」は「コハク酸」というそうでして、他の出汁とはコクが違うというか、パンチの効いた味ですよね。
伊良湖岬は、愛知県、渥美半島の先端にあります。
こちらは、「幸せの鐘」
訪れた人の願いが叶うようにと設置されたとかで、鐘に願いを書いてかけるんだって。
天気も悪いからか、そんなことやってる人は誰もいなかったけど。この鐘も人が来ないような駐車場の片隅にあったし。とりあえず鐘は鳴らしてきたけど。
似たようなところあったなあ。そうそう、西伊豆の「恋人岬」だわ。確かあそこは岬の先端までずーっと歩いて行くのよね。
相手の名前を呼びながら、「ラブコールベル」を鳴らすんだった。
あま〜い
まあそういう経験もあっていいよね。大昔のこと。
そこと姉妹関係にあるのは、グアムにある恋人岬。
ここにも行った。
あーやっぱり日差しが強いからか、写真が綺麗ですね。
ここは高さが半端なかった。怖かった!
結婚を反対された二人が、互いの髪を結び合って海に身を投げたという悲しい伝説。
幸せ〜って感じではなかったです。
さて、伊良湖岬に話を戻すと、ここは「椰子の実」の歌が誕生したところとして有名。
名も知らぬ
遠き島より
流れ寄る椰子の実ひとつ
で始まるなんとも抒情的な、切ないメロディ。(曲は、昭和になってからつけられたそうです)
島崎藤村の詠んだ歌詞は昔の言葉で難しいけど、故郷を離れ彷徨い遠い地に辿り着いた椰子の実に、自身を重ねたもの。
故郷を懐かしく思い出しいつの日か帰りたいなあという思いが込められています。
心に沁みる〜
時代を超えて、多くの人の心に届く歌ですね。
「遠き島」は名も知らないわけですから、遥か南方の小さな島だと思うんです。
が、その島を勝手に石垣島に見立てて、椰子の実を放流するイベントを1988年から開催しているそうです。
鹿児島県より北で拾われた場合には、投入者と発見者を抽選で伊良湖岬に招き、対面式を行なっているとか。
面白い試みですね。
ただ、伊良湖岬に漂着した椰子の実は、まだないそうですよ。
奇跡が重ならないとそんなことは起こらないってことですが、いつか、届くといいですね。