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新しい直し屋

2024年8/4(日)で現店舗での営業は終了しました。

この店舗での営業は8年くらいでしょうか。
皆様、ありがとうございました。

閉店する訳ではありません。
完全リニューアル移転です。

そのタイミングでこれまで15年書き続けてきた
ブログもリニューアルする事にしました。

店舗の住所はもちろんですが、
そのタイミングで電話番号、メールアドレスと
全てをリニューアルいたします。

当店を知らない方のために
簡単に説明しますと
元々はジーンズ専門の修理屋でした。

コロナのタイミングで
修理の仕事を完全に辞めました。

それからは本来やりたかった
オリジナルプロダクト企画、製造、販売、カスタムを
生業とした今の形になりました。

服作りの勉強として行なっていた修理業が、
10年以上続くとは思っていませんでした。

修理業をしょうがなく辞めたのではなく、
辞めるタイミングを探していた。

それがコロナのタイミングとなりました。

辞めたと言っても
修理の問い合わせは電話やメールが
今でも非常に多いのが現状です。

そんな事も理由の1つにありまして
今回の移転タイミングで
全てを変更する事にいたしました。

引っ越し日も決まり、
もちろん店舗の場所はも決まっていますが、
新店舗での営業はまだ先の話。

電話番号の取得、
ネット環境の整備に電気、水道の開通等…

移動した荷物の荷開けと、
ミシンや什器の配置決め。

そのタイミングで
ミシンを増やそうと思っていますし、
什器も増やす予定です。

なかなかハードな内容となります。

この作業を1ヶ月で形にできれば
リニューアルは9月の後半になるかと思います。

先月の移転告知からよく聞かれます。
一体どこに移転するのか?

15年お店を続けた原宿を卒業します。

お店をやり出した時は慣れ親しんだ原宿を
出ると言う考えはありませんでした。

原宿は家賃が高い。
これは技術者にとって致命的な問題です。

首都部で技術屋が店舗を持つには
小さな箱でやるしかありません。

ミシンを増やして
やれる事を増やしたい。

それをするには商品の販売価格を上げる事と、
作業代金を上げないと不可能です。

それは本意では無い。

技術屋さんは自らの技術を磨く為の選択として
首都部から離れてた場所に店舗や作業場を
構えているケースがあるように感じます。

私は服屋ではありません。
技術屋です。

学生時代に服を作る勉強をし、
社会に出て服を販売する勉強をし、
壊れた服に服作りに必要な全てが凝縮されてる。

と思った事が
ターニングポイント。

私には師匠がいませんので
多くの失敗から学んだ恥ずかしい思いが
経験値となり今に至ります。

古い物が良いとされ、
それが神格化されてしまったら
物作りは前に進まない。

昔の技術者は
もっと良い物が作れると
物作りを前に進めてきました。

その進化を確認出来るのが修理屋。

改善して、修正して、
または全く別の方向になって
次の世代につなぐ。

これが物作りの進化だと思っています。

先人達が教えてくれた物作りを
次世代につなぐ。

こんな事は原宿でする事じゃない。

原宿と言うのは日本の、
世界のファッションカルチャーを
詰め込んだおもちゃ箱。

技術屋がいる場所ではない。

コンクリートの上だけを毎日歩き、
移り行く季節を何となくしか感じない。

それが東京。

田舎もありませんので
そんな東京で43年暮らしてきました。

15年は店に缶詰の生活。
今の感覚で物作りをする限界が
もう迫ってきていました。

鳥や虫の声で季節の変化を感じる。

川の水の冷たさや、泳ぐ魚、
土の上を歩けば虫達からも感じる事があるでしょう。

人間は自然の一部。

そんな当たり前の感覚を
味わってみたい。

それが移転先を決める重要事項の1つでもありました。

初めて行った土地。
直感でここにしようと決めました。

人生を変えるのに必要なのは覚悟です。

覚悟さえあれば何とかなる。
そう思って今日までやってきました。

その土地は

キウイフルーツが自生する
東京都あきる野市。

この大自然まさかの東京都。
けっきょく私は死ぬまで都民のようです。

東京都の左側、西東京エリアでも
申し訳ないが超マイナーな土地。

地図で言いますと
八王子の上で、青梅の下。

電車ですと中央線の拝島駅から
乗り換える五日市線が唯一の電車。

高速道路ですと
中央道の八王子第二出口で降りてから一般道で20分。
圏央道ですとあきる野インターがあります。
そこからなら10分くらい。

一般道と言っても、
首都部の道路とは全く違います。

道幅も広く、交通量が少ないので
バイク乗りや、アメ車に乗ってる方は
首都部よりも多く感じました。

ハーレー走らせるのにも
最高な環境だと思います。

あきる野市の一番奥、
五日市と言う場所で新店舗スタートします。

この川は五日市線の終点 
武蔵五日市駅から徒歩数分のところです。

山と川に恵まれたこの豊かな土地には
江戸前の鮎で有名な秋川が流れています。

今年のハイテク化したプロダクトは
生活環境がガラリと変わる為の
準備でもありました。

ここから始まる新しい直し屋。
ワクワクしかありません。

これまでのブログには
未練がありませんので原宿に置いていきます。

新ブログも皆さんの生活の一部となるくらい
楽しんでいただければと思っています。

仮でのスタートではありますが、
問題なければnoteで
ブログは続けていこうと思います。


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