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明日に間に合う最後のユーティリティカスタム

ユーティリティのカスタムは
数件の問い合わせをいただいています。

昔からの人には馴染み深いですが、
最近知ってくれた方からすると何だ?となるようです。

古着ブームがこの数年の流れとなっていますが、
いつの時代も物が売れなくなると
古着が流行るような印象があります。

ヴィンテージのすごい値段になってしまった物は
売るステータス、買うステータスの代物。

もう10年以上は古着のマーケットを
全くチェックしていないので分かりませんが…

私が好きなのはミリタリーの一部の年代で、
しかもごく一部のアイテムのみ。

それが50年代の後半〜70年代中頃までの
ユーティリティシャツです。

OG107と言うコットンサテンで作られる
古着マーケットからすれば
ただのミリタリーシャツです。

カスタムベースは安価な方が良い。

これがベース10万円ですと
なかなか作りにくいです。

ユーティリティカスタムは
骨格を作り込む作業で4万円くらいになります。

せっかくコンプリート作るならと
出し惜しみなく「SEABEES」作りました。

衿の縫い込み

これがうちの加工の象徴。

面倒ですが
全てミシンで縫い込んでいます。

今作は15ハーフの「SEABEES」
を材料に16ハーフに移植した作り方。

15ハーフが味わいのある個体でしたので
その雰囲気をそのまま表現できる
16ハーフに移植しましたので違和感は最小限。

カンヌキを紺色にしてるのが
ちょっとした主張です。

US NAVYとネームはテープ違いですが、
初付けの個体でしたのでオリジナルセットです。

綺麗に端が織り込まれていない
切りっぱなしで縫製されていたので
そのまま移植しました。

いつものようにポケットは拡張しています。

付け位置も下げていますので
うちのバランスとなっています。

このSEABEESのアイロンプリントが
あるだけで物がかっこよくなる。

胸のネームセットと
このプリントがセットで確保出来た物を
カスタムには使いたい。

細かい作り込みですが
袖先の開きが小さくなるように
調整してるのも4thベースには欠かせません。

それとこの黒いドーナツボタン。

オリジナルで作るのに
強烈なお金がかかっています。

これがあるのとナイトでは
着心地がぜんぜん違います。

胸の前立てステッチもそうです。

余計なバタつきがなくなるのと、
洗濯後によじれるあれが無くなります。

袖丈に合わせて着丈も短く加工してます。

一番面倒なのは脇のカーブを削る作業。

数字の目安がないので、
個体に合わせてストレートにならないような
カーブを作っています。

この個体は裾ステッチほぼ
一つ分短くしています。

背中は加工なし。

この個体は色落ちとか、

汚れとか、

パッチ外しの跡があります。

元の個体はARMYでした。

当店に入荷時からパッチ外されてましたが
そこに小さな傷あり。

ARMYパッチは外す時に穴になる事が
多いのでよく見る傷です。

そのままで問題ありません。

いつもはとにかく綺麗な個体で、
価格が上がってもコンディションを優先する事が多かった。

今でもどうせ作るなって思いますが、
ユーティリティシャツってちょっとボロいくらいの方が
かっこいいのは間違い無いんです。

なのでこの個体は使用した2枚の個体が
ちょうど良い風合いと雰囲気がマッチしたので
2個1個体に仕上げました。

最高でボディ入れて15万円くらいまで
カスタムの作り込みはできます。

それが最高に面倒な作業なだけで
皆さんにはお勧めしていません。

とにかく骨格を作りたいので
まずはその加工をした個体を着ていただくのが
良いかと思っています。

ポケットは後からでも追加できます。

その際は骨格を作り込まないと
大きなポケット付けはしていません。

説明が難しいのですが、
とにかく骨格を作り込んだユーティリティを
着ていただきたい。

真夏以外は着れるので
けっこう着れる期間は長いです。

こんな感じでユーティリティのコンプリート
3枚を準備しています。

店頭ではこれを参考にオーダー可能です。
もちろん販売個体でもありますので販売します。

通販は少し落ち着いてから掲載予定です。
ボディはありますのでオーダー制作可能です。

来れる距離の方はお時間ある時にお越しください。

って
いつオープンですか?

次のブログで公開します。

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